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2002 Fiscal Year Annual Research Report

流域社会の比較社会学-河川と流域社会の共生にむけて-

Research Project

Project/Area Number 14310078
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

田中 重好  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50155131)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山下 祐介  弘前大学, 人文学部, 助教授 (90253369)
横田 尚俊  山口大学, 人文学部, 助教授 (10240194)
田渕 六郎  名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 専任講師 (20285076)
Keywords環境 / 河川 / 治水 / 利水 / 農業
Research Abstract

本年度は、青森県岩木川を中心に研究を進めた。8月に岩木川の上流部から河口部まで実際に踏査した。
また、津軽ダム事務所、青森工事事務所、農水省関連事務所と土地改良区に聞き取り調査を行っいる研究者との討論を行った。岩木川流域の土地利用の変遷と河川利用との関係、治水史、今後の治水・利水・環境対策を明らかにした。
また、これまで弘前大学で実施してきた岩木川公開講座の資料のまとめとも関連し、岩木川の幕藩期からの歴史と流域社会の変化について取りまとめ中である。
岩木川以外、熊本県白川の調査を実施し、白川の歴史的変遷と全体像、熊本市との関連性に関して調査を実施した。
それ以外、関連文献資料の収集と文献研究を進めた。
岩木川の調査結果に関して簡単に述べる。
1)岩木川下流域の農業開発、農業の近代化に伴って、岩木川のダム開発、頭首口と農業用水路の整備が進んだ。この農業開発と河川利用とのあり方の関連性を歴史的に明らかにした。2)下流域の農業開発の結果、岩木川の流量、河床、瀬や淵などが大きく変化し、ひいては、河川環境全体が大きく変化した。この点も、流域住民への聞き取りを含めて歴史的に検討した。3)こうした近代化と環境変化にともなって、流域の住民は「川離れ」が進み、河川から遠ざかっていった。4)現在、河川行政への流域住民の参加が求められているが、それがうまく進まない理由の一つは、「河川は国が管理するもの」という方針が長らく貫かれてきたため、地域住民が河川のあり方を自主的に考えるという意識が失われてしまったためである。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 田中重好: "地域社会における公共性"地域社会学会年報. 14. 10-35 (2002)

  • [Publications] 田中重好: "公共事業の「公共性」の再編成"政策研究センター 日本の公共事業. 2002年. 44-47 (2002)

  • [Publications] 斉藤淳, 田中重好: "スローな公共事業"三重県政策開発研修センター「地域政策」. 8. 38-43 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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