2003 Fiscal Year Annual Research Report
精神保健福祉士の自立支援評価基準に関するコンピュータ・エキスパートシステムの開発に関する研究
Project/Area Number |
14310096
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
北島 英治 東海大学, 健康科学部, 教授 (30276860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 進一 大阪市立大学, 大学院・生活科学科, 講師 (20291601)
藤林 慶子 東洋大学, 社会学部・社会福祉学科, 助教授 (60316289)
西澤 利郎 東海大学, 健康科学部, 助教授 (30317747)
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Keywords | 精神障害 / 自立支援 / エキスパートシステム |
Research Abstract |
平成14年度の文献情報分析を踏まえ、平成15年度は文献分析並びに必要な文献収集により明確化にしてきた精神障害者の自立支援に関する評価項目の最終的な特定を行った。調査対象者の属性(年齢、性別、診断名等)、「自立生活能力」「機能の全体的評定尺度(GAF)」等から、その項目が最終的に構成された。そして、自立支援評価基準に関するデータ入力項目のコンピュータソフト言語を使用して、研究開発業者と共同し、完成させる。自立支援専門家が、その項目にそって入力を行うことにより、データが記録される。入力されたデータに基づいて、双方向的にデータ分析結果を自立支援専門家は確認することができる。 そこで、16年度に行う最終の専門家(エキスパート)調査への準備を整えた。最終調査方法としては、開発された入力コンピュータシステムを、精神病院等において実際に精神障害者の自立支援相談業務を行っている専門家(エキスパート)が使用し、自立支援を行った結果はモニター・システムに記録される。調査対象者の属性、「自立生活能力」 「機能の全体的評価尺度(GAF)」の結果と、「入院者」と「通院者」、「就労者」と「未就労者」等との比較分析を行う。 「入院」と「通院」は「自立生活能力」「GAF」において、有意な差がみられるか、「就労者」と「未就労者」に、有意差があるか等を分析する。 次の段階として、分析過程とは反対の過程により、先ず「自立生活能力」「GAF」等の結果から、「入院」「通院」、あるいは、「就労支援」「就労準備」等の支援計画を予測することが可能となると考えられる。自立支援専門家の"自立支援ロジック"を読み取り、その"ロジック"をシステムに組み込み、エキスパートシステムを最終的に完成する。最後に、その「自立支援」計画を立てるために、開発したコンピュータ・エキスパートシステムが有効であるか、を検証する。来年度は研究完成年であり、以上の研究結果を報告書にまとめる。
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