2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310099
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
吉川 かおり 東洋大学, 社会学部, 助教授 (90309013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
旭 洋一郎 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (30298400)
越田 明子 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 講師 (70352458)
大迫 正文 東洋大学, 社会学部, 教授 (60152104)
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Keywords | 知的発達障害児者 / 発達支援 / 動物介在療法 |
Research Abstract |
本年度は、発達障害児者への発達支援方法のうち、特に動物介在療法(中でもイルカ介在療法)に着目し、その実施方法や効果について検討を行った。 また、本研究において発達支援対象となっている施設の利用者に対して、イルカ介在療法を導入するための前段階として水泳指導を継続的に行った。 国内でのイルカ介在療法実施施設において、実施上の留意点等のヒアリングを行う予定であったが、施設移転のため見学不可、イルカの死亡、台風によるプログラムの中止などがあり、いくつかの見学を来年度に持ち越すことになった。一般に行われているイルカと一緒に泳ぐプログラムについても検討したが、イルカと関わるというよりは海に浮いている時間の方が長く、本研究の対象者には不向きであることが分かった。国外でのイルカ介在療法については、アメリカ合衆国ハワイ州において行われている各種プログラムを見学することができた。中でも、水族館で行なわれていたもの(療法と銘打って行われていた訳ではないが)は、本研究における発達支援対象者への導入が容易であり、有効であると考えられた。 その他、発達支援対象者の好みや個性を明らかにし、イルカという特別な場所での発達支援だけでなく日常生活においての支援を行うことができるようにするために、第1回の発達支援療法を行った。用意されたさまざまな玩具・道具・香料・食物等に興味を示す者もいれば、全く興味を示さない者もおり、その評価を踏まえて今後の発達支援療法を行っていく予定である。 発達支援対象者の非言語的コミュニケーションの発達を測定するスケールの検討、保護者に対する聞き取り調査については、今年度一部手をつけることができたが、その大部分は翌年度に実施することとなった。
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