2002 Fiscal Year Annual Research Report
近代化過程における産業・労働政策と教育政策の整合・葛藤に関する比較社会学的研究
Project/Area Number |
14310115
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
広田 照幸 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (10208887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 文 メディア教育開発センター, 助教授 (10221475)
濱名 篤 関西国際大学, 人間学部, 教授 (90198812)
塚原 修一 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (00155334)
KINMONTH Earl 大正大学, 人間学部, 教授 (70317642)
矢野 眞和 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (30016521)
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Keywords | 近代化 / 教育政策 / 産業労働政策 / 科学技術・学術政策 / 教育システム / 経済システム / 比較・歴史 / 葛藤・不整合 |
Research Abstract |
第1に、中高等教育全般を視野に入れながら上記研究課題へのアプローチを行うための準備として、研究代表者・研究分担者が「研究開発・人材養成にかかわる諸政策の連携・統合」「戦前日本の高等教育をめぐる諸問題」「戦前期中等工業教育をめぐる教育政策」「戦後の労働政策と中等・高等教育政策」といった諸問題について早い段階で発表・討議し、関心の共有・発展につとめた。また、討議にあたっては、各問題に造詣の深い国内の研究者を招聘することで、問題についてのより深い理解をめざした。 第2に、上記の課題を、国際比較の観点からも明らかにする準備として、国内外より研究者を招聘し、ワークショップを開催した。日本にくわえ、イギリス、オーストラリア、オランダ、フランス、スイスにおける教育政策・労働政策の展開状況(とりわけ高等教育政策)について議論を行い、世界の動向および日本の特質の理解につとめた。 第3に、国内外の歴史・動向についてより詳しい把握を行うため、研究分担者が国内での文献・資料収集や、国外での現地調査および文献・資料の収集を行った。 また第4に、以上の討議・調査および今後の研究のために、研究代表者・分担者は継続して各々の分担に応じた分析を進めた。(1)戦前・戦後の中等・高等教育および科学技術・学術政策の展開についての歴史的分析、(2)アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国、中国等の動向をもとにした国際比較分析、(3)(1)および(2)の分析から得られる理論的知見についての包括的な検討、の各分担にかんして、来年度のグループ全体での研究集会にむけ、準備を進めた。
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