2003 Fiscal Year Annual Research Report
大学生の知識・教養の獲得とキャリア形成に関する研究―理工系大学を中心に―
Project/Area Number |
14310118
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
矢野 眞和 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30016521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 一則 国立学校財務センター, 研究部, 講師 (70342607)
小林 雅之 大学総合教育研究センター, 助教授 (90162023)
金子 元久 大学総合教育研究センター, 教授 (10185936)
佐藤 香 東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (10313355)
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Keywords | 技術者教育 / 企業内教育 / キャリア / 工学教育評価 / レリバンス / 人的資本形成 / 転職 |
Research Abstract |
本年度は、主として次の三点を内容とする研究を実施した。 1.工学系大学卒業の技術者へのインタビュー調査 国立大学1校、私立大学1校の計2大学を対象とし、卒業年次別にインタビュイーを選定し、全9回のインタビューを実施した。インタビューは各回2時間ずつ、個別に、または2人ないし4人のグループごとに行った。ここでは、大学時代の教養・専門教育課程での学習経験や研究生活、学業外活動、読書経験など、また、就職に至る経緯や就職後のキャリア、実務経験で獲得した知識や必要とされる知識などを聞き取り調査した。インタビューはテキストに起こして分析し、大学教育とキャリア形成の相互関係において両者を媒介する諸要因を検討した。 2.企業人事担当者へのインタビュー調査 製造業の民間企業2社を対象とし、各社人事部へのインタビューを実施した。インタビューは各回2時間ずつ、人事部所属の担当者1〜3名へ行った。ここでは、技術者の採用方針や採用方法、人材育成のプログラム、配属方針や異動実態、技術者のキャリアパス、大学教育への見解などを聞き取り調査した。インタビューはテキストに起こして分析し、技術者のキャリアにおいて企業側の求める人材のあり方について検討した。 3.アンケート調査の設計と実施 上記のインタビュー調査に基づき、調査概念や分析仮説を再検討し、アンケート調査の枠組みを作成した。また、この枠組みを踏まえ質問紙を設計した。調査対象として、国立大学2校、私立大学1校、計3大学を選定した。各大学約3000サンプルを抽出し、さらに国立大学1校について他大学からの大学院入学者約800サンプルを追加し、3大学合計9732サンプルを抽出し、各対象者へ質問紙を郵送した。
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