2004 Fiscal Year Annual Research Report
ポートフォリオ評価を活用した指導と評価の改善に関する開発的研究
Project/Area Number |
14310141
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
高浦 勝義 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 部長 (40110093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 久 国立教育政策研究所, 研究企画開発部, 企画調整官 (30214589)
有本 昌弘 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (80193093)
清水 克彦 東京理科大学, 理学部, 助教授 (00192609)
松尾 知明 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 主任研究官 (80320993)
山森 光陽 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 研究員 (60370079)
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Keywords | ポートフォリオ評価 / 指導要録 / 絶対評価 / 個人内評価 / 評価規準 / 評価基準 |
Research Abstract |
平成14年度より導入された指導要録では絶対評価及び個人内評価が重視されるようになり、これに備え、国立教育政策研究所教育課程研究センターが中心となって小学校及び中学校向けの『評価規準、評価方法の研究開発(報告)』(平成14年2月28日)が作成された。しかし、その運用や実践方策等に関しては各学校関係者に任されており、早急な研究開発が急務とされている。 このような現状において、本研究においては、従来の標準テストに代わる新たな評価法としてのポートフォリオ評価(portfolio assessment)に着目し、その理論的検討とともに実践レベルにおける具体化方策の検討を行い、評価の新たな3つのねらい、すなわち(1)単元レベルでの教育効果の判定と評価規準の運用及び指導要録とのつながり、(2)指導と評価の一体化及び、(3)児童・生徒の自己学習の促進に資する評価の在り方に関する基本モデルを提示することを目指している。 本年度はこのような開発的研究の最終年度に当たり、このため、平成14年度及び15年度の研究において取り組めなかった小・中学校の教科を重点的に視野に入れ、研究を進めることにした。しかも、平成14,15年度とは異なる小・中学校からの研究協力校を募るように心がけた。これらの結果、本年度においては新たに計7つの小学校と6中学校からの協力を得ることができ、取り扱う教科も小学校生活、国語、理科、音楽、図画工作、家庭、道徳、中学校国語、社会、美術、保健体育、英語、道徳、特別活動と多岐にわたることとなった。これらの各教科において、上記(1)〜(3)の統一的な実現を意図した授業と評価の開発的研究を進めたのである。そして、その成果を『ポートフォリオ評価を活用した指導の改善、自己学習力の向上及び外部への説明責任に向けた評価の工夫-生活、国語、社会、理科、図画工作・美術、家庭、保健体育、英語、道徳、特別活動を事例にして(第三次・最終報告書)』(平成17年3月)と題してまとめ、公表した。
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