2005 Fiscal Year Annual Research Report
「盲ろう二重障害」インターネット教員研修システム構築に向けた調査・開発研究
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14310145
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Research Institution | THE NATIONAL INSTITUTE OF SPECIAL EDUCATION (NISE) |
Principal Investigator |
中澤 惠江 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 総括主任研究官 (60155702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正幸 筑波技術大学, 障害者高等教育支援センター, 教授 (50222021)
福島 智 東京大学, 先端科学技術センター, 助教授 (50285079)
中野 泰志 東京大学, 先端科学技術センター, 教授 (60207850)
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Keywords | 盲ろう / 重複障害 / 視覚障害 / 聴覚障害 / 教員研修 / 遠隔研修 / 専門性 / インターネット |
Research Abstract |
最終年度である今年度は、以下3点を実施した: 1 昨年度実施したモデル研修の省察と改善したモデル研修の実施; 1)昨年度実施した盲ろう二重障害児童生徒を担当している教員のためのモデル研修について、日本特殊教育学会でシンポジュウムを開き、研修受講者による話題提供を行い、研究者の指定討論を受け、モデル研修の成果と課題について整理;2)モデル研修受講者の受講の成果を確認するため、1年後のフォローアップを行い、モデル研修の現場での成果と課題を整理;3)以上を踏まえて、実施方法、カリキュラムを改善した最終のモデル研修を実施した。特に大きな改善点は、来所以前から電子会議室を活用し受講者同士の交流を促進したこと、来所型研修における専門講義を事前に網羅的な既製服型から受講者のニーズに特化した誂え型に変えたこと、研修成果の報告を1週間、1ヶ月、一学期の3段階に分けて行い、成果および課題の評価を整理して行えるようにしたことである。 2 研修用教材の作成; 以下のビデオ教材を作成した:1)視覚障害の理解、2)聴覚障害の理解、3)盲ろう者のコミュニケーション、4)盲ろう児のコミュニケーション、5)高機能盲ろう児の言語学習と教科学習、6)先天性風疹症候群による弱視難聴の盲ろう児の日課の組み立てとコミュニケーション、7)CHARGE症候群の理解1、8)CHARGE症候群の理解2.9)養護学校における盲ろう教育の取り組み。なお、養護学校における盲ろう教育の取り組みは、昨年度のモデル研修受講者の優れた実践を取り上げて作成したものである。モデル研修による次なる研修指導者の育成という可能性が生まれ、大きな成果となった。 3 実現可能性のある盲ろう二重障害インターネット教員研修システムの提案; 提案するシステムには以下の構成からなる:盲ろう教員担当のための基礎カリキュラム、遠隔研修と来所型研修の構成、教材、受講者のニーズによる組み合わせ、適正受講者数、講師の専門性、受講後の評価方法とフォローアップ、教員の異動が多い日本における盲ろう教育の専門性の継続と維持可能な研修の在り方。 以上3点ををまとめて報告書を作成した。
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Research Products
(6 results)