2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310174
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉田 順一 Waseda University, 文学部, 教授 (70063716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅村 坦 中央大学, 総合政策学部, 教授 (90124289)
宇野 伸浩 広島修道大学, 人間環境学部, 教授 (60310851)
石濱 裕美子 早稲田大学, 教育学部, 助教授 (30221758)
井上 治 島根県立大学, 大学院・北東アジア研究科, 助教授 (70287944)
永井 匠 早稲田大学, 文学部, 講師
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Keywords | ハラホト / 文書 / 元朝 / モンゴル / 八思巴 / ウイグル / チベット / アラビア |
Research Abstract |
昨年度に、発掘されたまま保存処理がされていない文書があることが分かったので、本年度は、12月20〜25日の間内蒙古大学に出かけたさいに、それらを保管してある内蒙古文物考古研究所に出かけて、一つ一つ現物をチェックして、共同研究の対象にする文書を選び出し、それらに対する保存処理を、内蒙古大学と内蒙古文物考古研究所に依頼して行った。また本文書の研究を文書発掘者である李逸友氏から最初に委託されて、若干の研究を行った亦隣真教授が死去し、平成14年に李逸友氏も死去し、文書の全容が把握し難い事情が生じているため、全文書の所在調査を内蒙古大学に依頼した。そして平成16年に入って、調査結果のリストが斉木徳道爾吉教授から送付されてきたので、リストと文書写真・複写との照合作業を実施した。12月に内蒙古大学に出かけたさいには、このほかに、研究代表者側に対してまだ送付されていなかった一部の文書の写真を焼増して入手した。 本文書は、言語別に分担者を定め、読解作業を行ってきたが、最も数の多いモンゴル文書については、夏から週一度のペースで研究会を開き、文字数の多い文書から、順次読み進め、文書の3分の2以上はローマナイズを終えた。ローマナイズの過程で、現物に当たる必要のあるものを特定し、12月に共同研究のために内蒙古大学に出かけたさいに、内蒙古大学の共同研究者とともに文書現物を慎重にチェックした。また彼らとともに、一部の文書を読んだ。ウイグル文書、チベット語文書、ペルシャ語文書などについても、各担当者が鋭意研究を進めている。
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