2004 Fiscal Year Annual Research Report
歴史のなかの「記憶」と「記録」-グローバル・ヒストリーの視点から
Project/Area Number |
14310178
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小山 哲 京都大学, 文学研究科, 助教授 (80215425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 博志 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (30202146)
高階 絵里加 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (80324698)
北原 恵 甲南大学, 文学部, 教授 (30340904)
安田 敏朗 一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 助教授 (80283670)
加藤 克夫 島根大学, 法文学部, 教授 (30284011)
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Keywords | 西洋史 / 日本史 / 記憶 / 記録 / グローバル・ヒストリー / 美術史 / 表象 / ナショナリズム |
Research Abstract |
3年間にわたった本研究の最終年度である本年度は、これまでの共同研究の成果をふまえながら、各分野の具体的な資料調査を継続して行い、報告書の作成のために調査結果をとりまとめる作業をおこなった。また、各自の分担領域でおこなった調査研究の結果をふまえて、研究成果の総合に向けてメンバー相互間で「記憶」の構築と形象化にかんする意見交換とディスカッションをおこなった。 各メンバーによる研究と並んで、各自の研究の進捗状況と研究成果を報告し、関連分野の知見を深めるために、下記の日程で2回の研究会を開催した。今年度は、異文化接触・宗教的マイノリティの「記憶」の継承、占領下における象徴空間の構築過程の「記録」の分析、収容所体験の「再記憶化」などの問題をとりあげた。また、これらの研究報告の内容に関連する「コメモレイト」・「再記憶化」の現場の実地踏査をおこなった。 11月13日(土)(大阪)高木博志「茨木のキリシタン発見史」 大正期の南蛮文化の「記億」をめぐるフィールドワーク(南蛮文化館、キリシタン遺跡史料館) 12月11・12日(土・日)(静岡)長志珠絵「占領空間の戦争シンボル」 加藤克夫「ヴィシー体制化の強制収容所とユダヤ人迫害の再記憶化」 シベリア抑留の「記憶」をめぐるフィールドワーク(静岡県立美術館企画展「香月泰男展-<私の>シベリア、<私の>地球-」) 以上の研究活動をふまえて、3年間の研究成果を総括する論稿の執筆・編集作業をおこなった(研究成果報告書は、2005年6月に完成・提出の予定)。
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Research Products
(7 results)