2004 Fiscal Year Annual Research Report
グローバリゼーション時代の「人間の安全保障」構築に関する憲法学的研究
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14320010
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| Research Institution | Ritsumeikan University |
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Principal Investigator |
市川 正人 立命館大学, 法務研究科, 教授 (10184615)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 史郎 立命館大学, 法務研究科, 教授 (90066720)
中島 茂樹 立命館大学, 法学部, 教授 (10107360)
徳川 信治 立命館大学, 法学部, 教授 (60280682)
君島 東彦 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (20221921)
木下 智史 関西大学, 大学院・法務研究科, 教授 (40183793)
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| Keywords | 人間の安全保障 / 平和 / 人権 / 平和的生存権 / グローバリゼーション / 主権 / 非国家組織 / 国際犯罪 |
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| Research Abstract |
前期には、(1)平和の維持と国際テロリズムや国際犯罪からの安全を中心とした「個人の安全保障」、(2)人間に値する経済的、社会的、文化的諸条件の改善(経済・社会的な安全保障)、(3)政治的安全保障についてのこれまでの小グループでの研究を踏まえて、全体研究会において、「人間の安全保障」論を踏まえて体系化された「平和的生存権」論をより豊かなものとしていく作業を、特に軍事力の位置づけ、「人間の安全保障」を推進する担い手にかかわる問題(とりわけ市民の主体性、NGOの役割等)に焦点を当てて行った。そして、2004年12月10・11日には、文部科学省科学研究補助金(基盤研究(S))「グローバリゼーション時代における国際犯罪と人間の安全保障に関する総合研究」と共同で立命館大学において国際シンポジウム「グローバリゼーションと人間の安全保障の現段階」を共催した。本シンポジウムにおいては、「グローバリゼーションと人間の安全保障」論の現段階に関する総括的な議論を行った上で、アメリカ、ロシア、韓国、日本の研究者のほか、国際移住機関総合政策局長、東京入国管理局長の参加を得て、人間の安全保障の観点からグローバリゼーション下における人の移動、とりわけヒューマン・トラフィキングに焦点を当てた検討を行った。さらに、2004年12月、2005年2月に国際機関スタッフである邦人を招いての「ラウンドテーブル 持続可能な開発とグローバリゼーション」を行い、人間の安全保障の観点から国際機関の活動に分析を加えた。年度末にこうした共同研究についての報告集をまとめたが、来年度にこの報告集をもとにした研究書を刊行する予定である。
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