2004 Fiscal Year Annual Research Report
社会ゲームの理論と応用:帰納ゲーム,均衡選択,貨幣経済
Project/Area Number |
14330001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松井 彰彦 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30272165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 和也 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50201439)
清水 崇 関西大学, 経済学部, 助教授 (80323468)
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Keywords | 社会ゲーム / 貨幣 / 探索理論 / ゲーム理論 / 環境と規範 / 実験経済学 / 帰納ゲーム / 声 |
Research Abstract |
社会ゲームの理論をさらに発展、深化させるため、経済学実験に着手した。具体的には、「声」の経済効果に関する研究を大学院生らと進め、論文2編(共著)「独裁者ゲームにおける声」および「当事者の声と第三者の声」が東京大学『経済学論集』に掲載された。この実験ではこれまで「声」が経済学的に意味を持たないとされてきた独裁者ゲームにおいて、服従者や第三者による要求という「声」が大きな意味を持つことが示された。また、限定合理的な人間によるゲームのプレイに関する研究はこれら一連の研究に欠かせない基礎研究であるが、これに関しても、一定の進展を見せた。その成果の一部として論文2編(いずれもイリノイ大学のIn-Koo Cho氏との共著)"Learning Aspiration in Repeated Games"と"Time Consistency in Alternating Move Policy Games"がそれぞれ国際学術誌Journal of Economic TheoryおよびJapanese Economic Reviewに受理された。 貨幣の探索理論に関する共同研究も順調に進んだ。松井と清水の貨幣の探索理論に関する共同研究は国際学術誌International Economic Reviewに掲載された。神谷の貨幣理論に関する論文(共著)も同誌に掲載された。清水は「貨幣の探索理論の新展開」を一橋大学経研究年報経済学研究に報告した。その他、神谷と清水の共同研究も一定の進展を見せ、現在論文を国際学術誌に投稿中である。 6月には、研究のまとめを兼ねて、国際学術コンファレンスを開催し、内外の専門家を招いて成果発表および討議を行った。また、松井はミネソタ大学=連邦準備制度共催の貨幣理論に関する会議に招待され、討論等を行った。
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Research Products
(12 results)