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2002 Fiscal Year Annual Research Report

コメ入札制度デザインの検証と新提案:理論と実験-独占力は入札市場で消せるか?-

Research Project

Project/Area Number 14330003
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

西村 直子  信州大学, 経済学部, 助教授 (30218200)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西條 辰義  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (20205628)
Keywordsオークション / 実験 / 入札 / 制度設計
Research Abstract

本研究は,平成14年度から4ヵ年に渡り,理論・実験の両側面から,自主流通米価格形成センター方式の入札市場における価格形成メカニズムと取引実態の意味を解明し,コメの実勢需給をより反映できる代替市場制度を提案することを目指すものである.
研究開始年である平成14年度については,助成金交付が10月以降であったことから,実験設備のデザインと備品の購入設置や実験ソフト開発を始動させるなど,主に今後の実験研究の環境整備をすることにほとんどの費用と時間を費やした.特にソフト開発においては,今後の研究展開に従って様々な応用が可能であるようにグランドデザインを組むことが必要であるため,十分に実績と信頼性の高い開発委託者を選定し依頼承諾を得ること自体が大きなプロジェクトであった.有能なソフト開発者を得ることができたため,今後の研究展開の可能性を広げてくれるものと期待している.
理論研究においては,価格形成センターへの聞き取り調査を重ね入札手続の詳細をまとめることができた.それに基づいて,完全完備情報ゲームの枠組みにおける簡単なモデル構築を行った.コメ市場においては,各銘柄米に対して買い手が入札を行うが,通常の入札ルールと異なる独特の価格ルールを持つ.その結果,コメ市場が完全競争であった場合に実現するはずの取引価格と取引数量や,独占価格と独占販売量を含む,多くのナッシュ均衡が存在することがわかった.それは買い手の持ち札が単数であるか複数であるかに関わらないことも明らかにした.
来年度以降は,理論研究においてコメ市場ルールの持つ意味を更に明らかにし,他の通常の入札ルールとの比較等も行いたい.また,実験設備とソフトが整い次第,コメ市場実験を行い,実現する価格・取引量と均衡理論値との関係を明らかにして行く作業を進める予定である.

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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