2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14340066
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
寺沢 敏夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30134662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 真弘 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90241257)
横山 央明 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00311184)
高原 文郎 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20154891)
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Keywords | 衝撃波 / 粒子加速 / 太陽フレア / 超強磁場中性子星 / 磁気圏 / プラズマシート / 相対論的ジェット / ブレーザー |
Research Abstract |
太陽フレアとそれに続く惑星間における粒子加速現象、特に観測史上最大級の2003年10月29日の惑星間空間衝撃波にかかわる現象については、多くのプラズマ観測器が飽和し衝撃波の伝搬速度、マッハ数など加速過程を支配する基礎パラメータが不定のままであったが、Geotail衛星データのプラズマ・波動・電磁場データを総合的に解析してそれらの決定に成功した。また、太陽風中でGeotail衛星により観測された超強磁場中性子星の巨大フレアからのガンマ線について、その信号を太陽風粒子のカウントから分離し、解放されたエネルギー総量を推定することに成功した。 衝撃波遷移領域における粒子加速現象について、電子サーフィン加速の役割を明らかにした。また地球磁気圏尾における電流シートの構造、そこにおける粒子加速(遅進衝撃波および磁気中性領域における加速が関与)の描像を明らかにした。 「ようこう」衛星HESSI衛星などの太陽フレア観測データを用いて、フレアにおける粒子加速に関する研究を行った。特に、非熱的電子スペクトルの重要パラメタである低エネルギー側カットオフの信頼できる推定値を得て、その値がフレアの空間スケールとよい相関があることを見いだした。 銀河電波の相対論的ジェットの組成と衝撃波における電子加速効率の評価を行うため、観測から得られる非熱的電子のエネルギー密度と衝撃波における背景プラズマエネルギー密度(力学構造から理論的に推定)を比較する方法を提案し、いくつかの天体(CygAホットスポット、TeVブレーザーなど)に適用した。その結果、ジェットの組成は電子陽電子を主成分とすること、衝撃波の加速効率は0.1〜10%程度であることを見いだした。
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Research Products
(6 results)