2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14340118
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古澤 明 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90332569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 隆朗 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (10343146)
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Keywords | スーパーデンスコーディング / 量子エンタングルメント / 量子テレポーテーション / 量子光学 |
Research Abstract |
本研究では、スクイーズド光を用いて、連続量の量子エンタングルメントを生成し、その制御さらにスーパーデンスコーディング実験を行うことを目的としている。 具体的な成果としては、(1)連続量量子エンタングルメントの制御を目的として、マルチパータイトエンタングルド状態を生成し、それを用いて量子テレポーテーションネットワーク実験を行った。結果は任意の2者間で量子テレポーテーションに成功した。(CLEO/QELS2003、平成15年物理学会秋期にて発表。平成16年物理学会春期、CLEO/IQEC2004にて発表予定。論文投稿準備中。) (2)連続量量子エンタングルメントの制御を目的として、高フィデリティ量子テレポーテーション実験を行い、フィデリティ0.64を得た。(平成15年物理学会秋期にて発表。) (3)連続量量子エンタングルメントの制御を目的として、スクイーズド状態の量子テレポーテーション実験を行った。結果は非古典状態であるスクイーズド状態のテレポーテーションに成功し、量子テレポーテーション過程における古典/量子の境界に関する知見を得た。(CLEO/QELS2003、平成15年物理学会秋期にて発表。論文投稿中quant-ph/0311056) (4)スーパーデンスコーディング実験に成功した。(平成15年物理学会秋期にて発表。論文投稿中quant-ph/04204。) 以上のように、目標をほぼすべて成し遂げることができた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] P.van Loock, A.Furusawa: "Detecting genuine multipartite continuous-variable entanglement"Physical Review A. 67. 052315-1-052315-13 (2003)
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[Publications] T.Aoki et al.: "Experimental creation of a fully inseparable tripartite continuous-vari able state"Physical Review Letters. 91. 080404-1-080404-4 (2003)
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[Publications] 古澤 明: "「量子光学と量子情報科学」解説小特集号によせて"レーザー研究. 31. 582-585 (2003)
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[Publications] 青木 隆朗: "直交位相成分スクイーズド光を用いた量子情報実験"レーザー研究. 31. 599-604 (2003)
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[Publications] 古澤 明: "量子テレポーテーションとマルチパータイトエンタングルメント"光学. 33(印刷中). (2004)