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2004 Fiscal Year Annual Research Report

自己埋設方式広帯域海底地震計の開発による海域地震研究の新展開

Research Project

Project/Area Number 14340130
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

金沢 敏彦  東京大学, 地震研究所, 教授 (30114698)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 塩原 肇  東京大学, 地震研究所, 助教授 (60211950)
篠原 雅尚  東京大学, 地震研究所, 助教授 (90242172)
Keywords海底地震計 / 低層流 / 埋設センター / 広帯域地震観測
Research Abstract

昨年度の試験観測で判明した、自己埋設方式に使用するセンサー部の軸受け機構(振子の支点)強度不足である問題について、まず最初に解決すべくセンサーの開発元である英国グラルプ社へ本年度中に二度赴き対策を練った。初回の訪問で、直接、設計者らと交渉することでこの障害は本自己埋設方式専用センサーに固有の問題ではなく、その元となっている同社のセンサーに共通したものであったことが初めて明らかになり、その対策品を準備開始したところであった。この部品はセンサーの基本特性を左右する部分であるため、特性が良く把握されている現有の同社類似形式のセンサーでの対策品への交換と評価試験を開始することとなった。現時点までにはこの試験は終わり、この評価結果を携えて二度目の英国グラルプ社への訪問を行い、問題が解決されたことの確認と自己埋設方式専用センサーへの適用、最終的な子細に渡る仕様決定・確認を行った。
一方で、本観測システムのような広帯域地震観測では1年以上の長期観測が必須となるが、その際に用いるべく実地試験してきたチタン板の強制電喰方式錘切り離しシステムでの障害が急に多数発生してきた。これも本観測の根幹を揺るがす障害であるため、急遽その原因究明と対策を行った。現時点では疑わしい要因を詰めつつあるが、同様な障害と見えるが複数の要因で別々に発生したと思われる複数事例があり、完全な解決には至っていない。
このように、本年度になってから本研究での肝要な箇所で致命的障害の発生と対策に多くの時間を割かれてしまったため、当初予定していた自己埋設方式の実地試験にまでたどり着くことが出来なかった。しかし、この観測方式の実現は今後の地球内部構造研究を左右するほど重要な課題であるので、今後も引き続き開発・研究を進める。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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