2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14340232
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
青木 幸一 福井大学, 工学研究科, 教授 (80142264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 競鳶 福井大学, 工学研究科, 助教授 (50311676)
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Keywords | 微小電極 / フェロセン / 電極反応速度定数 / 電気泳動塗料 / ナノメートル電極 / 定常状態電流 / 半波電位 / ボルタンメトリ |
Research Abstract |
電極反応速度定数がナノメーター電極の大きさによって変化する基礎実験を行った。同時に理論的解析も行った。 (1)ナノ電極の作製:直径2μmの白金線を電気化学的に溶解し、細くした。この技術がの関門であった。その先端に、ポリアクリル系統の電気泳動ペンキといわれる塗料を塗り、電圧をかた。この方法はSlevinによって開発されたものである。ペンキの塗布、電圧印加、過熱、徐冷の過程を何度か繰り返すことにより、次第に露出した白金の面積が小さくなった。電気泳動ペンキが白金の先端を除いて被覆していることがわかった。このような観測をしながら、電気泳動ペンキの塗布を繰り返した。 (2)電気化学測定系の準備:微小電極用ポテンショスタットを購入し、ファラディーケージをはじめとしてノイズ対策を行った。電流の記録装置として、AD変換をつけた計算機を用いた。計算機そのものがノイズ源であることを考え、最大限の距離を離して置くよう、工夫した。電流がpAであるため、AD変換によるノイズ除去のソフトを作製した。 (3)電気化学測定:電気化学系として、水溶性フェロセン、鉄アコ錯体を用いた。電極反応速度定数が極めて大きいものと小さいものを選んだ。電極を小さくするにつれて、水溶性フェロセンでは半波電位が少し正にシフトした。しかし再現性がでないので、過塩素酸鉄の電流電位曲線を測定した。鉄II価の吸着による波が得られた。電流密度が著しく高くなった結果である。界面エネルギーの影響を考えた理論を展開した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] P.Tasakorn, J.Chen, K.Aoki: "Voltammetry of a single oil droplet on a large electrode"J.Electroanal.Chem.,. 533. 119-126 (2002)
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[Publications] K.Aoki, C.Wang, J.Chen: "Electrochemically driven polystyrene-sulfonic acid particles in deionized suspension : microscope analysis"J.Electroanal.Chem.,. 540. 135-143 (2003)
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[Publications] K.Aoki, P.Tasakorn, J.Chen: "Electrode reactions at nanometer-scaled oil | water | electrode interfaces"J.Electroanal.Chem.,. 542. 51-60 (2003)
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[Publications] P.Rijiravanich, K.Aoki, J.Chen, W.Surareungchai, M.Somasundrum: "Electrode reactions of catechol at tyrosinase-immobilized latex suspensions"Electroanalysis. (in press). (2003)
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[Publications] J.Chen, C.Xu, K.Aoki: "Suspensions of poly(vinylferrocene)-coated latex particles"J.Electroanal.Chem.. (in press). (2003)