2004 Fiscal Year Annual Research Report
長光路導波セル内の細胞強制配列による細胞微量成分の検出法の開発
Project/Area Number |
14340235
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
藤原 祺多夫 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (90090521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 達也 東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (30261548)
櫻井 照明 東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (30266902)
熊田 英峰 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (60318194)
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Keywords | 蛍光光度法 / 光ファイバー / 屈折率 / 植物細胞 / 自己相関関数 / スーパーオキシド陰イオン / キャピラリー内運動 |
Research Abstract |
低屈折率テフロン管(テフロンAF2400)をキャピラリー導波路とする場への緑藻細胞の導入と、導波路キャピラリー管壁からの緑藻クロロフィル蛍光の解析を、本年は行った。すなわちHe-Cdレーザー光および緑藻細胞懸濁液をキャピラリーないにいれ、光子計数法による蛍光計測を行った。すでに昨年までに細胞5コの集団での蛍光が検出されることが分かっているが、この蛍光について、自己相関関数を取るシステムを構築した。光子計測計を改良し、緑藻細胞一コが十分検出できるシステムとした。自己相関関数は、ALV社製ALV-6000/EPPを用いて取得した。緑藻類のクロロフィルが十分計測できることを確認した上で、自己相関関数を取得する系に切り替える方式とした。クロロフィル溶液を標準とし、緑藻細胞は、金属無添加のもの及び白金10μモル添加による変形細胞について、自己相関関数を取った。すなわち白金の添加により細胞分裂が停止し、巨大化した細胞が生じることを見いだし、これを導波路キャピラリーに入れることとした。これらの試料について自己相関関数のわずかな変動は認めたものの、定量的な解析までは行うことができなかったが、フローサイトメトリーと同様な装置が簡単にできることが示された。なお導波路については光照射セルとする方法を採用した。すなわち導波型光照射セルを用いたスーパーオキシド陰イオンの天然水中での寿命測定に用いる測定系をフローインジェクション分析法に基づいて製作した。この系では、スーパーオキシド陰イオンは、数秒の寿命をもつことを観測した。
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Research Products
(5 results)