2002 Fiscal Year Annual Research Report
金属水素化物の磁場印加による水素同位体分離法の開発
Project/Area Number |
14350041
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
山口 益弘 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (10018046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 勲 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 講師 (40242383)
島津 佳宏 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70235612)
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Keywords | 金属水素化合物 / 金属重水素化合物 / 同位体分離 / 磁場効果 / 磁気圧力効果 / 平衡水素圧力 |
Research Abstract |
RCO_5系強磁性金属水素化合物としてCeCo_5の水素化物、重水素化物を作製し、平衡圧力に対する同位体効果と磁場効果を測定した。 CeCo_5H_x、CeCo_5D_xの圧力-組成等温曲線(T=273,298,323K)はともにx=0.5〜2.7に平坦で幅広いプラトー領域(α+β)を持ち,平衡圧力に対する同位体効果はなかった。T=298Kにおける磁気特性は、B=0.3Tの磁場で飽和した。水素化、重水素化にしたがって、飽和磁化は母合金のM_s=71[JTkg^<-1>]からx=2.9で49[JTKg^<-1>]で直線的に減少し、磁性に対する同位体効果はなかった。 NdCo_5H_x、NdCo_5D_xの圧力-組成等温曲線(T=248,273,298,323K)はともに、x=0.3〜2.6に平坦で幅広いプラトー領域(α+β_<II>)を持ち、この傾城では平衡圧力に対する同位体効果はなかった。x=2.7〜3.1にブロードな2相共存領域(β_<II>+β_I)を持ち、平衡圧は重水素化物の方が軽水素化物より1.3倍高く、同位体効果を観測した。T=298Kにおける磁気特性は、B=3Tの磁場で飽和した。水素化、重水素化にしたがって、飽和磁化は母合金のM_s=120[JTkg^<-1>]から水素化とともにx=3.2で63[JTkg^<-1>]まで直線的に減少し、磁性に対する同位体効果はなかった。
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Research Products
(2 results)