2002 Fiscal Year Annual Research Report
粘土の構造・鉱物組成変化の検討による洪積粘土異常沈下現象の原因究明
Project/Area Number |
14350258
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
内田 一徳 神戸大学, 農学部, 教授 (80111946)
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Keywords | ベンダーエレメント / ひずみ経路 / 圧密試験 / 三軸試験 / せん断弾性係数 / K_0圧密 / 沖積粘土 / 洪積粘土 |
Research Abstract |
1.設備備品費として購入した中圧ひずみ経路三軸試験装置とその制御プログラムを作成するとともに、PCカード型高速A/Dボードおよびディジタルオッシロソフトウェアを含めたベンダーエレメント計測システムを統合化して、システム全体の性能確認試験を行い、設計当初以上の性能を有することを確認した。なお、制御プラグラムにはVisual BASICを使い、各計測変換器の較正値の確認も行った。 2.飽和豊浦砂と珪砂7号のひずみ経路制御K_0圧密三軸試験を低圧二軸装置と中圧二軸装置で行った結果、ほぼ一致する結果が得られた。また、後者の方が前者よりも制御精度が優れていることがわかった。 3.中圧三軸試験装置によるひずみ経路制御K_0圧密試験では、側方ひずみの制御が±0.02%以内となることがわかった。 4.大阪湾沖積粘土のひずみ経路制御K_0圧密試験を行い、K_0値が最初低下した後に増加し、一定値となる挙動を示し、このK_0最低値の軸応力は先行圧密圧よりも小さいことがわかった。また、従来のオエドメータ圧密試験結果と比較すると、e-1ogp'曲線はひずみ速度の違いによってほぼ平行になることも判明した。 5.大阪湾洪積粘土のひずみ経路制御K_0圧密試験を行い、K_0値は沖積粘土のときとほぼ同じが挙動を示すが、このK_0最低値の軸応力は先行圧密圧にほぼ等しいことがわかった。また、従来のオエドメータ圧密試験結果と比較すると、e-1ogp'曲線はひずみ速度の違いによってほぼ平行になることも判明した。 6.大阪湾洪積粘土のベンダーエレメント試験を行い、圧密途中におけるせん断波到達時間からせん断弾性係数を計測した結果、先行圧密圧付近でせん断弾性係数の変化正常が変化することがわかった。この結果、先行圧密圧付近で、粘土構造の変化がおこることが示唆される。 7.研究成果をISOPE2003とISLyon2003に論文投稿した。
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