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2002 Fiscal Year Annual Research Report

一般廃棄物焼却灰の循環資源化をめざした化学・鉱物学的安定化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14350290
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

島岡 隆行  九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80202109)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中山 裕文  九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (60325511)
大嶺 聖  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (60248474)
安福 規之  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (20166523)
宮脇 健太郎  福岡大学, 工学部, 助手 (00289521)
佐藤 研一  福岡大学, 工学部, 助教授 (20235336)
Keywords焼却灰 / リサイクル / 重金属 / 安定化 / 土木資材 / 焼却残渣
Research Abstract

1.焼却残渣性状に及ぼす廃棄物の収集形態と燃焼システムの影響
収集形態や産業構造が異なる2都市の清掃工場を調査対象として,廃乗物とその燃焼特性や焼却残渣の性状との関係を検討した。ごみ及び焼却残渣(焼却灰,ボイラ灰,エコノマイザ灰,減温塔(反応塔)灰,バグフィルター灰)中の各成分(Cd, Pb, Se, T-Cr, As, T-Hg, CN, Fe, Al, Cu, Zn, DXNなど)の含有量,溶出量および各灰の発生量を測定した。
その結果,焼却された廃棄物中の灰分に対して92.6w-%の焼却灰と7.4w-%の飛灰が発生していた。飛灰の内訳は,ボイラー灰2.4w-%,エコ灰0.2w-%,減温塔灰0.6w-%,BF灰4.2w-%であり,飛灰発生量に占めるボイラー灰の割合が多かった。T-Cr, Fe, Al, Cu, Ni, Mn, Si, Mg, Bは90%以上が焼却灰に移行していた。Cd, Pb, Zn, Fは60〜70%焼却灰に移行し,バク灰への移行部分は30〜40%であった。焼却灰中のDXNは23〜51pg-TEQ/gと,土壌環境基準(=1ng-TEQ/g)を下回っていた。また,エコ灰,減温塔(反応塔)灰には150〜600pg-TEQ/gが検出され,焼却灰に比べ高い濃度のDXNが認められた。
2.焼却灰の有効利用に伴う環境負荷低減化技術の開発
焼却残渣を湿潤・乾燥工程や高温・高圧下に置いた際の鉛の不溶化現象を検討した。その結果湿潤・乾操工程の繰り返しによって鉛の溶出濃度は減少し,しかも室内に放置しておいた焼却残渣よりも速く不溶化した。この不溶化は,水分がない状態では進行しなかった。また,湿潤・乾燥工程によって不溶化した焼却残渣のpH依存性試験結果から,アルカリ性領域では不溶化が進行していたのに対し,酸性領域では再溶出しやすくなる特異な傾向を示した。高温・高圧下(120℃,233kPa)における鉛の不溶化は,湿潤・乾燥工程よりもその程度は顕著であった。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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