2005 Fiscal Year Annual Research Report
等身大の地域施設整備と住宅地ライフエリア・マネジメントに関する研究
Project/Area Number |
14350319
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
服部 岑生 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40009527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 茂樹 千葉大学, 工学部, 助教授 (80134352)
鈴木 雅之 千葉大学, キャンパス整備企画室, 助手 (90334169)
高柳 英明 千葉大学, 工学部, 助手 (70344968)
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Keywords | ライフエリア / 地域施設 / 住宅地 / 住民調査 / 市街地 / 公共施設 / 施設配置 / マネジメント |
Research Abstract |
都心部では、既存公共施設と居住者のライフエリアとの対応がずれ、施設整備が追い付いていないことが多い。近接性や利便性の点について、地域差(生活格差)が生じている。これからは市民の等身大の視点にたつ地域施設の新しい計画手法が必要であり、本研究は、住宅地の質を確保する課題とライフエリアの地域施設の水準を確保する課題を想定し、居住者のライフエリアの質の向上と生活の要望に対応する住宅地ライフエリア・マネジメントの可能性を研究することを目的とする。 本年度は、昨年度までに検討した居住者の多様性と地域の多様性の両面をカバーするライフエリア情報アーカイブをもとに、住宅地ライフエリア・マネジメントの方法を検討した。 (1)ライフエリア・マネジメントモデルの検討 従来の都市計画や公共団体主導の環境や施設整備では多様で詳細な実感的要望へのニーズに応えられなかったが、先に提案したライフエリア情報アーカイブを基点として、居住者の個人的関心や行政側の情報が相互に連携するシステムを開発することによって、住宅地のライフエリアの質を向上させるマネジメントモデルを検討した。 (2)ライフエリアの質のマネジメント方法の検討 ライフエリアの質のマネジメントとして、居住者による日常生活の必要性を満たすとともに、単に居住者側の問題指摘や不満要素の改善という形ばかりではない、地域に広がるコミュニティのマネジメントを住民自身が積極的に行っていく方向性を検討した。 (3)動的マネジメントシステムの検討 地域公共施設の整備については、居住者の要望、地域社会の変化へ対応するために、コミュニティ情報を地域公共施設の整備と関連させ、地域公共施設サービスの整備条件を導き出し、居住地を動的にマネージするシステムの可能性を検討した。
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