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2002 Fiscal Year Annual Research Report

生体関連物質のモノレイヤー転写技術開発と評価

Research Project

Project/Area Number 14350366
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

和田山 智正  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20184004)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 八田 有尹  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70005502)
Keywords赤外吸収増大 / 原子間力顕微鏡 / FT-IR / アデノシン / 島状蒸着Ag微粒子 / ポリビニルアルコール / 転写ローラー / 多重反射ATR
Research Abstract

DNA等の構造を明らかにするためには多くの分子論的情報が不可欠であることは言うまでもない。最近、プローブ顕微鏡(SPM)を用いた分子構造の研究が盛んに行われている。DNA構造を実際に観察する場合、それを保持する基板が必要であり、現在、基板上に如何に効果的にDNA等の生体関連物質を固定するかが問題となっている。そこで、固体表面-生体関連物質間相互作用の分光学的およびSPMを用いた評価を通じ、生体関連物質の基板への固定化技術を確立することを目的とした。
まず、核酸の塩基部分を構成するユニットであるアデノシン分子を含む溶液をAg島状金属上に滴下し、金属表面における吸着状態をAg微粒子による吸収増大を利用した赤外分光分析により検討した。この際、通常の透過法に変えて、多重反射ATR法を採用し測定の高感度化を計った。さらに、真空蒸着により形成した島状Ag微粒子の形態の膜厚による変化をAFM観察し、高感度赤外測定に適した島状Agの形態を検討した。それらの結果から、島状Ag同士が一部結合した形態の時測定感度が高いこと、多重反射赤外法に適用する場合Ag膜厚3nm程度が適当であることがわかった。Ag膜厚を最適化した多重反射赤外ATR法によれば、膜厚1nm程度のアデノシンでも十分に測定可能である。またアデノシンはOH基を有するので、ポリビニルアルコール(PVA)との間で水素結合を形成しやすい。そこで、あらかじめ島状Agを真空蒸着したATRプリズム底面上にPVAをコートし、その上にアデノシン溶液を滴下・乾燥させて試料とした。この試料の多重反射ATR赤外測定からアデノシンとPVAの間に水素結合を介した相互作用が存在することがわかった。このPVA-アデノシン間の水素結合を介した相互作用を利用し、あらかじめアデノシンを吸着させたPVA転写ローラーによるSi基板への転写について検討を開始した。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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