2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14350458
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
前田 和之 東京農工大学, 工学部, 助教授 (60343159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 健之 東京農工大学, 工学部, 教授 (70092559)
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Keywords | 多孔性材料 / オルガノゼオライト / 吸着分離 / ホスホン酸 / AlMepO膜 |
Research Abstract |
1.昨年度に引き続き、多孔質アルミナ基板を用いたアルミノメチルホスホネート(AlMepO)膜を再現性良く合成できる条件を検討した。原料混合液として、疑ベーマイト、メチルホスホン酸、水、t-ブチルアルコールを混合したものを用いて、基板に塗布後オートクレーブ中で水蒸気処理を行なった。原料液中の水量を減少させた場合には透明膜が得られたがアモルファスであった。膜厚を大きくするため多段階の塗布を試みたが一度乾燥させると結晶性のAlMepOは得られなかった。水蒸気処理法によるAlMepO-α膜状構造の生成には原料液の基板内への吸引が必要であることがわかった。また、同様に基板に原料液を吸引、浸漬した後に水熱合成を行なうことにより基板内部にコンポジットを形成したと考えられるAlMepO-β構造が得られた。しかしながら、両法による膜を用いて酸素、空気、水素のシングルガス透過を検討したところ、共に基板そのものとほとんど透過係数に差がなかったことから、膜が十分に緻密でないものと考えられる。 2.ニトリロトリスホスホン酸とアルミニウムを骨格に含むオルガノゼオライトの合成を種々検討した。ほとんどの合成条件において既知の非多孔性のAl[(HO_3PCH_2)_3N〕・H_2Oが生成したが、有機添加物としてトリオキサンを添加した場合には未知相が生成し、窒素吸着可能な細孔は有しないものの脱水によってもXRDの低角ピーク位置が変化しないことから3次元的な骨格を有する物質であることが考えられる。
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