2003 Fiscal Year Annual Research Report
マラリア・ワクチンの開発を目的とする抗原決定部位ペプチドを担持した合成高分子抗原
Project/Area Number |
14350481
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
片貝 良一 群馬大学, 工学部, 教授 (10008500)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 京子 群馬大学, 工学部, 教務員 (20225501)
山田 圭一 群馬大学, 工学部, 助手 (70323334)
奧 浩之 群馬大学, 工学部, 助教授 (20301749)
|
Keywords | 熱帯熱マラリア / エノラーゼ / 抗原決定部位 / ペプチト / アクリロイルポリマー / 合成 / 構造-抗原活性相関 / 合成高分子抗原 |
Research Abstract |
熱帯熱マラリア原虫が急性期患者血清中に産生する解糖系酵素エノラーゼの抗原決定部位と同定されたペプチドGlyPheAlaProAsnIleLeuAsnAlaAsnGluAlaLeuAspLeu-LeuGluGluGluGluを基盤とするマラリアワクチンを創製するために、このペプチドを含む高分子化合物を合成している。先ず、このペプチドを3つのフラグメントに分割し、各々をカルボキシル末端から段階的に合成した。これらを結合させて純粋なペプチドを量的に合成した。このペプチドを含む合成高分子モノマーの設計を一部手直しし、アクリロイル基とペプチドとの間にスペーサーを挿んだ方がより機能を発揮できると考え、ペプチド末端にアミノヘキサメチレンカルボン酸を結合させた。これをアクリロイルクロリドと反応させてモノマーを合成しようとしたが、このペプチド誘導体が溶媒に不溶であり、反応させることができなかった。そこで、このペプチド誘導体の側鎖保護基を全て除去することで溶解性をあげることを試みた。得られた無保護ペプチド誘導体は溶媒に可溶となり、アクリロイルクロリドと反応させることができた。現在、このモノマーを精製中であり、その後、放射線重合法によりポリ(アクリロイルペプチド誘導体)を合成する予定である。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] H.Oku, H.Suzuki, K.Yamada, R.Katakai: "Synthesis and Properties of Trans-Membrne Sequences from Plasmodium falciparum Chloroquine Resistant transporter Protein (PfCRT)"Peptide Science 2003. 367-370 (2004)