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2003 Fiscal Year Annual Research Report

水田を利用した富栄養化水による野菜栽培システムの確立と水質浄化

Research Project

Project/Area Number 14360015
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

篠原 温  千葉大学, 園芸学部, 教授 (30015903)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡部 勝美  太洋興業(株), 農業開発部, 部長(研究開発職)
高垣 美智子  千葉大学, 園芸学部, 講師 (00206715)
丸尾 達  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (20143266)
Keywords富栄養化 / 湖沼浄化 / エンサイ / 休耕田 / SS
Research Abstract

昨年度は、休耕田内のプラスチックハウスと露地に低コストで簡易なレールシステムを用いた栽培システムを設置してエンサィの栽培を行った。その結果、収量と品質の面がら温室内での栽培が適していると判断し、本年度は全ての栽培実験をプラスチックハウス内で行うこととした。
本年度は、基本栽培システムのベッドを、幅30cm、高さ20cm、長さ20mの小型水路状とし、それぞれのベッド構造が異なる複数の栽培システムを用いて試験を行った。.試験中は、栽培システムの片側から手賀沼の水を連続給水し、反対側から排水した。
総収量は土壌を掘り下げて作成した栽培システムで最も高くなった。これは、土壌からの熱を受け、水温が他のシステムより高かったことが収量の増加に影響したと考えられた。いずれのシステムでも収量は上流が最も多く、下流にいく程低下したが、栽培システムを流れる水のECやNO_3-N濃度は下流でも低下しなかった。また、水中に含まれる懸濁物質(SS)の沈殿量が収量の多かった上流ほど多く見られたこと、給水口にSSを補足するフィルターを設置した栽培システムの収量が、フィルターを設置しなかった栽培システムの収量より劣ったことなどから、SSがエンサイの生育に影響を及ぼしていることが示唆された。
ベッド長を60mにした栽培システムでは、給水口から20mまでの収量がシステム全体(60m)の収量の半分以上を占めており、20m以降では著しく収量が低下した。このことから、ベッド長については、20m以下が望ましいと考えられた。
今後は、生育・収量を栽培システム内で均一化するための給水方法、収量を増加させるための最適な定植時期、栽植密度等の条件についての検討をするとともに、SSが植物の生育に与える影響、水中無機成分濃度に与える影響を調査し、SSの有効的な利用方法についても調査検討する予定である。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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