2004 Fiscal Year Annual Research Report
殺虫剤抵抗性系統コナガの感受性回復過程に関与する生理的誘導多発生機構
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14360029
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| Research Institution | Okayama University |
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Principal Investigator |
中筋 房夫 岡山大学, 農学部, 教授 (20109317)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮竹 貴久 岡山大学, 農学部, 助教授 (80332790)
福田 宏 岡山大学, 農学部, 助教授 (70325083)
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| Keywords | コナガ / フェンバレレート / 抵抗性 / 卵サイズ / 適応度 / 系統間交配 / 遺伝様式 / 生理的誘導多発生 |
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| Research Abstract |
害虫個体群が度重なる殺虫剤の淘汰を受けると抵抗性が発達する。一方、抵抗性が発達した害虫個体群に対する淘汰が中断されると、数世代で感受性が回復する例がみられる。コナガの合成ピレスロイド抵抗性もその例である。これは、抵抗性発達に伴って何らかの生活史形質の劣化が生じているためだとみられるが、その事が実証されたことはない。
今年度の研究さは、コナガを合成ピレスロイド、フェンバレレート剤で8-10世代淘汰し、約1万倍に抵抗性レベルを高めた系統を作り、その卵サイズなどめ生活史形質を感受性系統と比較した。その結果、抵抗性発達がまだ十分起こらない淘汰初期の世代で、卵サイズの低下が生じた。さらに、抵抗性が十分高まった段階で個体飼育を行って、各種生活史形質を測定したところ、抵抗性系統の卵サイズは明らかに遺伝的に小型化し、適応度の低下が予測された。その他の生活史形質には有為な違いは見られなかった。抵抗性系統と感受性系統間の交雑次世代の感受性は雄親の影響を、また卵サイズは雌親の影響を相対的に強くうける遺伝様式を示し、これら2つの形質は異なった遺伝様式を持つことが分かった。
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