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2002 Fiscal Year Annual Research Report

油脂の口腔内受容機構の生化学的解明と脂肪摂取情報の脳への伝達機構の解析

Research Project

Project/Area Number 14360075
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

伏木 亨  京都大学, 農学研究科, 教授 (20135544)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 都築 功  京都大学, 農学研究科, 助手 (50283651)
井上 和生  京都大学, 農学研究科, 助手 (80213148)
河田 照雄  京都大学, 農学研究科, 助教授 (10177701)
Keywords舌リパーゼ / 有郭乳頭 / 脂肪酸 / 口腔内受容
Research Abstract

予備実験では、下の前半部分からは味覚応答が観察されないが、舌後半を支配する舌咽神経舌枝について脂肪酸に対する応答が記録された。しかし、舌咽神経は物理的な刺激にもわずかに応答すること、味を感じる味蕾細胞を有する有郭乳頭には試験液の直接呈示が困難であることなど検討すべき問題点を残している。舌咽神経を両側切断したマウスが脂肪に対する強い嗜好を持たないことを2瓶選択実験で明らかにし、舌咽神経の関与を支持する結果を得た。このマウスは砂糖に対する嗜好を失っていない。これらの知見から、舌の奥を支配する舌咽神経が味覚とは異なる脂肪の刺激を脳に伝えている可能性が高い。
これまで、脂肪は脂肪酸の形で認識されることが共通して報告されてきた。トリグリセリドが化学受容されるという報告はない。動物の行動科学的な面から、ラットを用いた脂肪の選択実験で、TGよりも脂肪酸が好まれることを示す結果を得た。食品中の脂肪はほとんどがTGであり脂肪酸はわずかしか含まれない。ラットの舌に放射性標識したトリグリセリドを滴下し、その分解速度を測定したところ、ラットの有郭乳頭や葉状乳頭近傍に分泌されるリパーゼが数秒である程度の量の脂肪酸を生成すること、このリパーゼを薬物によって阻害するとラットはTGを好んで選択しなくなることを示した。人間の舌リパーゼ分泌量はラットほど多くないので、人間にも当てはまるかは今後の検討課題であるが、これまでの報告にある脂肪酸が脂肪の認識形態であることに矛盾しない結果である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Suzuki A., Yamane T., Imaizumi M., Fushiki T.: "Integration of orosensory and post-ingestive stimuli for the control of excessive fat intake in mice"Nutrition, 19,36-40(2003). (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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