2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14360085
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
林 拙郎 三重大学, 生物資源学部, 教授 (50024584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 観慈 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (60335148)
沼本 晋也 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (60324555)
川邉 洋 新潟大学, 農学部, 教授 (80126036)
権田 豊 新潟大学, 農学部, 助教授 (10303116)
海堀 正博 広島大学, 総合科学部, 助教授 (30183776)
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Keywords | 地震 / 土砂災害 / 地すべり / 土石流 / 台湾 / 侵食・堆積 / 三重県藤原町 / 三重県宮川災害 |
Research Abstract |
本年度は,台湾地震後の関連調査,同藤原町の土石流,地震後のT21号による宮川災害の調査を行った. 1.台湾における調査:集集地震で発生した大規模崩壊地である九〓二山地区の崩壊と草嶺地区の崩壊に対して,崩壊発生後の地盤の変位を把握するために以前からのGPS観測を実施した.九〓二山地区では,崩壊後に発生した堰止湖からの縦断測量を実施し,1999年以後の豪雨による崩壊堆積地の侵食状況を明らかにした.縦断測量では測量の各基準点は全て高精度のGPS測量点と結び付けることができた.特に2004年7月の台風の威力が大きく,堆積地渓流に設置されたえん堤の下流洗掘や,中興橋下流の堆積状況の確認を行った.2004年7月,8月の台風によって,北部地震被害域は,数日間の累積雨量が1,000〜2,000mmに達し,多数の土砂災害と洪水災害が発生した。特に,8月22日から26日にかけて艾利台風が襲来し,和平郷,五峰郷等に被害が発生した.災害の多くは,崩壊・土石流の直撃による土砂災害と河床上昇に伴う洪水災害であった.また,集集地震後の地盤特性の経年的変化を把握するため弾性波探査,水質調査等を実施し,崩壊地盤の基礎的データを取得した. 2.三重県藤原町における調査:藤原町における2004年土石流発生時の渓流水の流れを土石堆積物の内部における水圧測定により観測を行った.発生降雨と土石流の関係の解析を実行雨量等の方法によって解析し,予測方法を考察した. 3.T21号による宮川災害:T21号による宮川災害も2004年9月に地震が発生している.地震の影響が宮川災害にどう作用しているか明らかではないが,小滝地区,滝谷地区,久豆地区等の崩壊・土石流について発生原因を調査した.
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Research Products
(3 results)