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2002 Fiscal Year Annual Research Report

魚業混獲物の高度利用:深海海綿からの医薬素剤の探索

Research Project

Project/Area Number 14360119
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

伏谷 伸宏  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70012010)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中尾 洋一  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (60282696)
松永 茂樹  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60183951)
Keywords深海海綿 / 漁業混獲物 / 医薬素材 / 細胞毒性 / 抗菌・抗カビ性 / 酵素阻害活性 / タカシガニ漁
Research Abstract

先ず、深海海綿の医薬素材としての有用性を確かめるために、薩南諸島の硫黄島近海の水深110mの海域および奄美大島近海の水深150m前後の海域でそれぞれドレッジによる採集を行ったところ、8および78検体の海綿を採集することができた。さらに、これらについて抗菌・抗カビ性、細胞毒性、ラット繊維芽細胞の形体に及ぼす影響、セリンプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、メタロプロテアーゼ、グリコシダーゼなどに対する酵素阻害作用を調べた結果、全ての検体にいずれかの活性が見られた。特に、細胞毒性を示す検体が多く、なかには非常に強い活性を示したものも見られた。したがって、深海海綿は日本近海に豊富に棲息し、かつ医薬素材として有望なことが分かった。
次ぎに、駿河湾のタカアシガニ漁で混獲される深海海綿を静岡県戸田漁業協同組合の協力を得て、平成14年9月から始まった漁期において12月までに、3種類の海綿を入手した。これらの生物活性を調べたところ、細胞毒性を始め、多くの活性が認められた。現在、活性物質の単離・精製を行っている。
上記の奄美大島近海で採集されたDiscodermia japonicaに強い細胞毒性が認められたので、活性物質の単離と同定を試みたところ、既知のtheopederin Kが得られた。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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