2003 Fiscal Year Annual Research Report
地域循環型農村社会におけるNPOの組織・事業の創造に関する総合的研究-新しい共生的ネットワーク論からのアプローチ-
Project/Area Number |
14360134
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
白石 正彦 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (30078159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日暮 賢司 東京農業大学, 国際食料情報学部, 助教授 (10078199)
増井 好男 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (80078196)
岡部 守 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (00078198)
田中 裕人 東京農業大学, 国際食料情報学部, 講師 (00339095)
大島 一二 東京農業大学, 国際食料情報学部, 助教授 (40194138)
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Keywords | NPO組織・事業 / 地域循環型農村社会 / 協同組合 / 経済社会のグローバル化 / 共生的ネットワーク論 / 農業協同組合 |
Research Abstract |
本研究は、経済社会のグローバル化のもとで、日本を中心とした地域循環型農村社会における農協・漁協・森林組合・生協などの協同組合のみでなく、農村女性組織、高齢者組織、さらにナショナルトラスト運動、グリーンストック運動など非営利・共同組織であるNPOの組織・事業の創造と新しい共生的ネットワーク化によって、従来の政策・制度依存型の農村社会から、地域循環型農村社会へのパラダイム転換の仕組みづくりをねらいとするものである。この目的のもとで、平成15年度は以下のような実態調査研究を実施した。白石は、東びわこ農協、滋賀県環境生協において調査を実施した。岡部は、三重県勢多町において調査を実施した。増井は、青森県水産総合研究センター増養殖研究所・尻屋漁業協同組合・尻屋漁業研究会において海中造林の実態について調査を実施した。日暮は、北海道栗山町のくりやまコミュニティネットワークにおいて地域通貨の実態について調査を実施した。大島は、福岡県国際東アジア研究センター・(特)はかた夢松原の会、大阪府日中友好協会・緑の地球ネットワーク、和歌山県幸昭拓友緑化の会、岩手県砂漠植林ボランテイア、福島県日中建設技術友好協会、香川県綾南町中国河北省緑化協力事業、広島県日中親善協会において中国における日本のNPOの活動について調査を実施した。さらに台湾NPO法人・中興大学において台湾のNPOの実態について調査を実施した。田中は、熊本県NPO法人緑のまちづくり交流協会において緑のまちづくりについて調査を実施した。
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[Publications] 日暮 賢司: "農業政策金融の課題と再編への考察"東京農業大学農業経済学会 誌農村研究. 第97号. 12-27 (2003)
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[Publications] 大島 一二: "中国の人口移動と出稼ぎ現象-2000年人口センサス分析を中心に"季刊 家計経済研究. SPRING・NO.58. 28-36 (2003)
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[Publications] 大島 一二, 後藤直世: "山西省における「退耕還林」政策の実施と農村経済"中国21. Vol.17・2003.11. 157-166 (2003)
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[Publications] 日暮 賢司: "農村金融論"筑波書房. 256 (2003)
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[Publications] 岡部 守: "暮らしのなかの食と農(11)水土里の再生"筑波書房. 63 (2003)
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[Publications] 大島 一二: "暮らしのなかの食と農(10)中国産農産物と食品安全問題"筑波書房. 47 (2003)
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[Publications] 増井 好男: "暮らしのなかの食と農(12)魚と食と日本人-日本人の漁業を考える"筑波書房. 55 (2003)
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[Publications] 大島 一二: "考えよう!輸入野菜と中国農業 変貌する中国農業と残留農薬問題の波紋"芦書房. 226 (2003)