2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14360165
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
齋藤 昇 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (40211924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚田 光 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (20343212)
島田 清司 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (40065579)
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Keywords | ニワトリ / 浸透圧刺激 / CRH / AVT / クローニング / 遺伝子発現 / FOS / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
絶水などは、動物に対して非常に大きなストレスを与えるものである。このことは、浸透圧の変化が何らかのかたちで動物にとってストレスであると感じることであるから、このことから、浸透圧刺激によってどのようにストレスを感じるかを調べるために、ストレスの指標としてCRH(コルチコステロン放出ホルモン)の遺伝子発現を調べることを目的とした。初めに、鳥類においてはCRHのmRNAの塩基配列が同定されていないために、ニワトリのCRHのクローニングを行った。ヒヨコの脳からmRNAを抽出し逆転写酵素によりcDNAを作成し、PCR(ポリメラーゼチェインリアクション)によって、ニワトリのCRHmRNAの断片の増幅を試みた。プライマーは、哺乳類でクローニングされている塩基配列を元にして作成した。その結果、150bpの塩基配列が増幅し、ホモロジー検索の結果哺乳類のCRHの塩基配列と非常にたかい相同性を示したため、ニワトリのCRHmRNAの断片であると考えられた。 ヒヨコを用いて1.5MNaClを投与し浸透圧刺激し、後に免疫染色によりFOS蛋白の発現を調べたところ、PVN, nCPa, SON, nSTの4つの神経核に発現が見られた。従ってこれらの神経核が浸透圧調節に関与することが示唆されたが今後他の遺伝子は発現を調べて検討する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Sakimura M., Usami M., Hanzawa S., Tsukada A., Saito N., Ohno Y., Shimada K.: "Suppression effect of p-nonylphenol on male-specific ImRNA expression in the embryonic gonad of chickens"J. Poult. Sci.. 39. 91-99 (2002)
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[Publications] Sakimura M., Tsukada A., Usami M., Hanzawa S., Saito N., Ohno Y., Shimada K.: "Effect of estradiol and nonylpehnol on mRNA expression of estrotgen receptors a and b, and cytochrome P450 aroamtase in the gonad of chicken embryos,"J. Poult. Sci.. 39. 302-309 (2002)
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[Publications] Yamamcto I., Tsukada A., Saito N., Shimada K.: "cDNA cloning and mRNA expression of transformer 2 (Tra2) in chicken embryo"Biochem. Biophy. Acta. 1579. 185-188 (2002)
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[Publications] Ichikawa K.Ha Y, Tsukada A, Saito N, Shimada K.: "Effects of endocrine disrupters on mRNA expression of vitellogenin (VTG II and very low density lipoprotein (apoVLDL)II in the liver of quail embryos"J. Poult. Sci.. 40. 45-52 (2003)