2005 Fiscal Year Annual Research Report
体細胞クローン技術を利用した筋肉内脂肪蓄積原因遺伝子の解析
Project/Area Number |
14360166
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐々木 義之 京都大学, 農学研究科, 教授 (10041013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 宜永 京都大学, 農学研究科, 助教授 (40253207)
谷口 幸雄 京都大学, 農学研究科, 助手 (10252496)
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Keywords | 体細胞クローン / 筋肉内脂肪蓄積 / 責任遺伝子 / ゲノム構造 / SNP / 脂肪交雑 / 相関解析 / マッピング |
Research Abstract |
脂肪交雑形成能力の異なる牛群間での、8〜14ヶ月齢の最長筋におけるmRNA発現量の差を調べることにより、機能が既知となっている5つの候補遺伝子(BTG2、EDG1、TTN、VAPA、WBP2)を脂肪交雑責任遺伝子として選抜していた。本年度の研究で以下のことを明らかにした。 1)クローニングおよび塩基配列の決定、並びにデータベースの検索を行うことにより、BTG2、EDG1、XM611598(VAPAと考えられていた遺伝子)およびWBP2のウシゲノム構造を明らかにした。 2)ゲノム構造に基づき、エキソンおよびプロモーター領域(約2kb)をカバーするプライマーの設計を行い、PCRダイレクトシーケンスによる高脂肪交雑能力牛群と低脂肪交雑能力牛群間のゲノム塩基配列の比較を行ったところ、EDG1(5'非翻訳領域の166bpと3'非翻訳領域の3,698bp)、XM611598(プロモーター領域の-1,723bp、翻訳領域の524bp、3'非翻訳領域の1,192bp)、およびWBP2(プロモーター領域の-72bpと-1,702bp)にSNPが検出された。 3)EDG1については、黒毛和種種雄牛63頭および優良種雄牛を父に持つ種雄牛4頭の後代肥育牛283頭のBMS育種価との相関解析により、166bpのSNPがウシ脂肪交雑形成能力に関与し、G対立遺伝子が脂肪交雑形成に対してプラスの効果をもっていることが示された。 4)XM611598およびWBP2では、黒毛和種種雄牛18頭のBMS育種価との予備的な相関解析を行ったが、ウシ脂肪交雑形成能力に関与するという証拠は得られなかった。 5)ウシ染色体へのRHマッピングを行ったところ、EDG1は脂肪交雑QTLが存在するゲノム領域に位置することが明らかにされた。
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