2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14360207
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
山崎 良平 鳥取大学, 農学部, 教授 (80273887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江角 保明 理学研究所, 分子構造解析室, 先任技師(研究職) (70087500)
田村 純一 鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (30221401)
一柳 剛 鳥取大学, 農学部, 講師 (00302240)
駒瀬 勝啓 北里研究所, 生物製剤研究所・開発研究部門, 部門長(研究職) (80215384)
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Keywords | リポオリゴ糖 / リポ多糖 / オリゴ糖鎖 / グリコシル化 / 抗体 / エピトープ |
Research Abstract |
本年度は以下の事柄を達成した。 (1)オリゴ糖鎖コンジュゲートの合成 A.オリゴ糖鎖構造の合成 リポオリゴ糖(LOS)分子内のオリゴ糖鎖構造には、2、3位、そして、3、4位で分岐したヘプトースが存在する。今年度、新たなヘプトース誘導体を開発し、上記した両分岐糖鎖構造の合成を高収率で達成した。このことにより、目的とする七糖からなる保存糖鎖構造の合成がより容易に達成できる合成径路を見いだした。 B.オリゴ糖鎖コンジュゲートの合成 単糖と二糖をモデル化合物として使用し、オリゴ糖鎖をα選択的、且つ、高収率でリンカーとグリコシル化させる反応条件を見いだした。このα立体選択的グリコシル化の達成により、オリゴ糖鎖コンジュゲート構築に必要な基礎条件を確立した。 (2)抗体の特異性分析 特的の糖鎖構造を持つLOSを使用してヒト由来の抗体の免疫化学的分析を行った。その結果、マウスモノクローナル抗体と同様なエピトープを認識する抗体を複数同定した。これら抗体の同定により、我々の標的とする糖鎖構造が、ヒトにおいても、免疫原性を持ちうるという命題を明らかとした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] M.D.Leavell, J.A.Leary, R.Yamasaki: "Mass spectrometric strategy for the characterization of lipooligosaccharides from Neisseria gononhoeae 302 using FTLCR"J. Ame. Soc. Mass Spectrometiy. 13. 571-576 (2002)
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[Publications] T.Ichiyanagi, M.Takatani, K.Sakamoto, Y.Nakahara, Y.Ito, H.Hojo, Y.Nakahara: "Synthesis of Mucin-Type Glycopeptide (b hCG 130-145) by On-resin Fragment Condensation of the Glycopeptide Segment Carrying Unmasked Oligosaccharides"Tetrahedron Lett. 43. 3297-3300 (2002)
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[Publications] Jun Nakano, Tsuyoshi Ichiyanagi, Hiromichi Ohta, Yukishige Ito: "A novel method for the formation of N-lycoside using hydroxarnate"Tetrahedron Lett. 44. 2853-2856 (2003)
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[Publications] Akihiro Ishiwata, Tsuyoshi Ichiyanagi, Maki Takatani, Yukishige Ito: "Chernoselective Peptide Bond Formation Using Formyl-Substituted Nitrophenylthio Ester"Tetrahedron Lett. 44. 3187-3190 (2003)
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[Publications] 山崎 良平: "感染と糖鎖"化学と生物. 41・1. 15-21 (2003)