2003 Fiscal Year Annual Research Report
細胞の極性形成に関与する分子を欠失したマウスの作成とその分子細胞生物学的解析
Project/Area Number |
14370003
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
原田 彰宏 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (40251441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 謙介 群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (50218567)
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Keywords | 細胞極性 / TGN / rab / SNARE / ノックアウトマウス / Cre / loxP |
Research Abstract |
細胞の極性は細胞の機能に重要な役割を持つ。細胞内で合成された分泌蛋白や膜蛋白はTGN(トランスゴルジネットワーク)等においてapicalやbasolateralに行く輸送小胞に分配、濃縮された後、目的地に運ばれてその役割を果たす。この一連の方向性を持った輸送を選別輸送と呼ぶ。選別輸送は細胞の極性の形成、維持にも重要と考えられている。近年、選別輸送に重要と考えられている分子として、低分子量GTP結合蛋白質であるrab蛋白や、SNARE蛋白等が同定されているが、組織や個体における役割が明らかでないこと等から、これらの蛋白の機能はこれらを細胞から欠失させて再検討する必要がある。 そこで本研究では、gene targeting法を用いて、これらの分子(具体的にはrab蛋白であるrab8やSNARE蛋白であるsyntaxin3,VAMP7等)の欠失マウスを作製し、その細胞の極性の形成、維持が正常に行われるか、器官形成にどのような影響を及ぼすかを解明しようとしている。これらの遺伝子の欠失マウスは発生に異常を来し、胎生致死になる可能性があるため、Cre-loxPシステムを用いた組織、時期特異的gene targetingを行い、目的とする器官(神経、上皮組織など)における異常を解析する予定である。 現在、(1)rab8aの相同組み換え体のES細胞からキメラマウスを作成中であり、これらの欠失マウスが完成次第、解析を行う予定である。 (2)syntaxin3,VAMP7の相同組み換え体のES細胞をスクリーニング中であり、相同組み換え体のES細胞が得られ次第、これらの欠失マウスを作製する予定である。
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Research Products
(1 results)