2002 Fiscal Year Annual Research Report
椎体骨折と症候的骨折をアウトカムとし骨折リスク評価法を樹立する無作為標本縦断研究
Project/Area Number |
14370147
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土肥 祥子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (50155628)
相原 宏州 近畿大学, 医学部, 助手 (60330247)
森田 明美 近畿大学, 医学部, 講師 (40262638)
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Keywords | 骨粗鬆症 / 骨折リスク評価 / 椎体骨折 / 症候的骨折 / 骨密度 / 無作為抽出標本 / 縦断研究 |
Research Abstract |
骨粗鬆症による骨折のリスク評価法を確立するために、報告者らが平成7-8年度に実施した沖縄県H市、香川県S町、福島県N町のBaseline studyを受診した1,850人を対象に、満6年の追跡調査を以下のように実施した。 1.胸腰椎のデジタル画像撮影 50歳以上の対象者900人につきHologic社QDR4500A車載型を用い、単一エネルギーX線吸収法にて胸腰椎側面のデジタル画像撮影を実施した。 2.症候的骨折の把握 症候的骨折(Clinical fracture)、すなわち「痛みを伴い、医療機関でレントゲン撮影を受けて医師によって診断された骨折」を問診で把握した。 3.骨密度の測定 二重エネルギーX線吸収法Hologic社QDR4500A車載型にて第2〜4腰椎正面と大腿骨近位部の骨密度を、Norland/Stratec社製pDXAにて橈尺骨遠位部の骨密度を測定した。また平成10-11年度の調査で追加された超音波骨密度測定器(Hologic社製Sahara)による腫骨の測定も,併せて実施した。 4.体格、筋力の測定 自動身長体重計(竹井機器工業Body Measure 2)とデジタル表示ストレインゲージ握力計(竹井機器工業TKK5101)を用い、身長、体重、握力の測定を実施した。 5.既往歴、家族歴、ライフスタイルについての面接調査 家族の骨折の発生状況、食生活、喫煙・飲酒歴、運動習慣、労働状況、カルシウム摂取量などの項目を、詳細に聴取した。 以上の調査は平成14年8月末をもって終了した。腰椎、大腿骨近位部の骨密度の解析も終了し、現在は胸腰椎のデジタル画像の骨折解析を実施中で、これは来年度も継続する。体格、問診、アンケート等のデータは矛盾回答などを訂正後、電子化し、データベースの構築を完了した。平成15年度は骨折解析と遺伝子解析を完了し、骨折リスク評価法を構築する。
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