2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14370221
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
磯部 光章 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80176263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 淳一 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (90313858)
天野 純 信州大学, 医学部, 教授 (20138283)
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Keywords | 移植 / 心臓 / 平滑筋 / 動脈硬化 / 内膜肥厚 / 慢性拒絶 / 副刺激 / T細胞 |
Research Abstract |
(1)慢性拒絶反応と副刺激経路阻害:無治療コントロールマウスでは内膜肥厚に比して、抗ICOS抗体投与マウス、ICOSIg投与マウスで著明な内膜肥厚の抑制が見られた。(論文準備中)HVEM/LIGHT経路の阻害はHVEMIg投与で行い、HVEMIg投与で著明な内膜肥厚の抑制が見られた。移植心の浸潤細胞に一致してLIGHTの発現が確認された。移植後2週目に血管平滑筋に一致してLIGHTに発現が誘導された(ATVB 2004)。PD-1経路阻害では、4週間後の冠動脈は、抗PD-L1抗体投与群では48±11%と有意に冠動脈の狭窄が促進していた(p<0.05)。免疫染色では、移植心のGAD病変の血管内皮細胞にPD-L1の発現が確認された(ATVB 2004)。 (2)免疫寛容導入:急性拒絶における副刺激の役割とその阻害による寛容導入を検討する目的で、HGFを移植マウスに投与した。約半数のマウスで移植心の長期性着が達成され、これらのマウスではドナー由来の皮膚を免疫抑制なく受け入れたが、サードパーティーの皮膚は正常に拒絶したことから、免疫寛容が導入されたことが示された。その機序について検討中であるが、Th2サイトカインの発現亢進が関係していることを示す結果が得られている。また寛容マウスでは慢性心拒絶反応も抑制されていた(Circulation 2004) (3)ミニブタを用いた慢性拒絶の実験系を確立した。サイクロスポリン投与下で、心エコーとサイクロスポリン濃度のモニターをして3ヶ月間の経過で臨床例で見られると同様の病理所見を示す冠動脈狭窄を認めた。現在、遺伝子導入を行って治療効果の検討を行っている。(論文準備中)
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Research Products
(5 results)