2002 Fiscal Year Annual Research Report
UVB誘導性トレランスにおけるDectin-2の役割の解析
Project/Area Number |
14370263
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
荒金 兆典 近畿大学, 医学部, 講師 (40232045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 記代美 近畿大学, 医学部附属病院, 助手 (10330284)
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Keywords | UVB / 接触過敏反応 / マウス / Dectin-2 / 可溶性Dectin-2 / トレランス / 免疫調節型T細胞 |
Research Abstract |
本年度の研究実績として我々は、C3HマウスにUVBを照射し、ハプテン感作を行うことによりトレランスを誘導した。この系を用い感作の前に可溶性Dectin-2(Dectin-2の競合阻害蛋白)を静脈内に投与することによりトレランスの惹起の変化を観察した結果、可溶性Dectin-2の感作前投与によりトレランスは起こらず、免疫学的トレランスにおけるDectin-2の役割が明らかになった。また、トレランスに陥ったマウスよりT細胞を分離し、FACS解析を行ったところ本マウスにおいてはCD4+、CD25+T細胞の若干増加を認め、この細胞は可溶性Dectin-2に特異親和性を示した。また、このCD4+・CD25+T細胞をトレランスに陥ったマウスから抽出し、ナイーブマウスに投与し、その後投与されたマウスを感作、チャレンジを行ってもトレランスはトランスファーされず、先の細胞のトレランスにおける中心的役割が判明した。上記の結果は現在論文投稿中である。
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