2002 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌におけるホルモン依存性関連遺伝子の選別および機能解析
Project/Area Number |
14370362
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
岩瀬 弘敬 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40211065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠山 竜也 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30315882)
山下 啓子 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70332947)
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Keywords | 乳癌 / マイクロダイセクション / エストロゲンレセプター / ホルモン依存性関連遺伝子 / AIB1 / cDNAカスタムアレイ |
Research Abstract |
cDNAマイクロアレイはカスタム化したアレイを共同研究者とともに作成中であり、培養細胞系での基礎的な発現確認を行っている。ただし、既知のホルモン依存性関連遺伝子の候補として、ERα、ERβ(wild type, variant type)、AIB1、などについては、臨床乳癌の多数例について検討している。 1)mRNA/cDNAの調整、マイクロダイセクション 再発乳癌のホルモン療法施行例で効果判定が確実に行われている症例、あるいは術前ホルモン療法を行い効果判定が確実に行われている症例の腫瘍からマイクロダイセクションにて腫瘍細胞のmRNAを抽出する。現在まで、前者で8例の後者で6例の抽出がすんでいる。さらに症例を積み重ねるつもりである。また、培養細胞としてはMCF-7、BT-20、BT-474、MDA-MB231のさまざまなホルモン状況に応じてストックされ、mRNAの抽出が行われている。 2)候補遺伝子(ERα、ERβwt、ERβcx、PgR、AIB1、TIF2、SRC-1)のmRNA発現定量的解析 現在はホルモン依存性増殖機構から絞られた候補遺伝子(ERα、ERβ、PgR、AIB1、TIF2、SRC-1)に関して各乳癌組織や細胞系から抽出したmRNAを用いて、Realtime RT-PCR法を用いてホルモン療法効果との関連、あるいは生物学的予後因子との関連、健存率や生存率などの予後との関連について調査中である。 3)ERα、ERβwt、ERβcx、PgR、AIB1の蛋白発現解析 汎用性の高い免疫組織化学を用いて多数例により乳癌の予後因子あるいは効果予測因子としての重要性について検討している。特にERβwtは予後良好因子として認められつつある。
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[Publications] Omoto Y, Iwase H et al.: "Evaluation of oestrogen receptor β wild-type and variant protein expression, and relationship with clinicopathological factors in breast"Eur J Cancer. 38(3). 380-386 (2002)