2004 Fiscal Year Annual Research Report
急性肺傷害に対する細胞間クロストークに基づく肺再生療法
Project/Area Number |
14370489
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
尾原 秀史 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80030998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三川 勝也 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40229662)
森川 修 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (50335436)
仁科 かほる 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20311780)
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Keywords | 急性肺傷害 / アポトーシス / 肺胞上皮細胞 / フォスフォジエステラーゼ阻害薬 / ブレオマイシン / エンドトキシン / 血管内皮前駆細胞 / 好中球 |
Research Abstract |
急性肺傷害時の肺胞上皮の再生治療を目標に、培養したラット2型肺胞上皮細胞を肺傷害ラットの気管内に投与、さらに肺胞上皮細胞と血管内皮細胞の再生・増殖をねらって増殖因子(HGF)を気管内投与し組織学的・生化学的にその効果を検討した。エンドトキシンをラットに腹腔内投与し急性肺傷害モデルを作成した。別に健康ラットの肺より2型肺胞上皮細胞を分離・培養し、この細胞を50万個/0.5mLの濃度で気管内に投与した。この作業を6時間毎に3回行なった。また、細胞投与と同時にHGF(肝細胞増殖)を5microgを投与した(治療群A)。対比治療群として細胞投与だけをおこなった群(治療群B)を、コントロール(無治療)群として生理食塩水を投与した。培養2型上皮細胞の最終外来投与の後、72時間後にラットの肺を摘出し組織学的に検討したところ無治療群は上皮細胞が多く破壊され一部、線維化が認められていた。一方、治療群で軽度ではあるが肺胞上皮細胞の破壊度が軽減しており線維化が抑制されている傾向にあった。TTF-1による免疫組織学的検討では陽性細胞が治療群で多く見られたが陽性率に有意差は認めなかった。線維化の指標である摘出肺のコラーゲン量は両治療群でコントロール(無治療)群に比べ少なかったが、有意差は治療群Aと無治療群の間にも認められなかった。また、治療群A及びBにおいては各々7匹中2匹、7匹中3匹の死亡があり無治療群は8匹中4匹死亡し、死亡率にも有意差は見られなかった。今回、HGFの効果が認められなかった原因としては投与量の絶対的不足が考えられた。
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Research Products
(1 results)