2004 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌におけるDNAマイクロアレイ法を用いた遺伝子および遺伝子周囲変異の検討
Project/Area Number |
14370513
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
内藤 克輔 山口大学, 医学部, 教授 (60115251)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 豪泰 山口大学, 医学部, 助教授 (70209667)
|
Keywords | 前立腺癌 / ゲノム一次構造 / Arry CGH / ZD1839 / DU-145 / LNCaP / PC-3 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
EGFR(epidermal growth factor receptor)選択的チロシンキナーゼ阻害酵素抗体阻害薬(ZD1839)のホルモン感受性(LNCaPおよびDU-145の2株)およびホルモン抵抗性前立腺癌培養細胞株(PC-3)に対する効果発現メカニズムの解析を行った. それぞれの培養細胞にZD1839を10,1,0.1μM添加し,8日間にわたり細胞増殖抑制効果を検討した.ホルモン感受性または抵抗性細胞株のいかんに拘わらずZD1839 1μM以上の濃度において,dose-dependentに増殖抑制が認められた.wild typeと言われているDU-145株においては,他の2株に比べZD1839の抑制効果は有意に高度であった. 次いで,それぞれの培養細胞にZD1839を10μMの濃度で添加し,短時間(1時間)および長時間(24時間)培養後に,それぞれの細胞株よりtotal RNAを抽出し,cDNA microarray法で遺伝子発現を検討し,cluster解析法で解析した。PC-3では14遺伝子の,さらにLNCaPでは12遺伝子の発現低下が認められた.遺伝子の過剰発現は,PC-3では9遺伝子に,LNcaPでは21遺伝子に,DU-145では13遺伝子に認められた.また,DU-145においては薬剤投与後も発現に有意な変化が認められなかったがLNCapおよびPC-3で過剰発現した遺伝子はglycyl-tRNA synthetase遺伝子の1個であった.逆に発現低下が認められた遣伝子は7個であった。
|