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2004 Fiscal Year Annual Research Report

母児接点におけるウイルスベクターを利用した遺伝子治療に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 14370526
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

麻生 武志  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60093176)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久保田 俊郎  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50126223)
己斐 秀樹  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20280969)
寺内 公一  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90361708)
Keywords子宮内膜間質細胞 / MMP-1 / androgen / testosterone / 絨毛栄養膜細胞 / polyamine pathway / arginase / eNOS
Research Abstract

1.EVT-脱落膜相互作用を中心とする着床の分子機構の解明
この分野では現在、脱落膜を構成する子宮内膜間質細胞(endometrial stromal cells,ESC)の特性についての研究を行っている。ESCが脱落膜化するためには、周囲の細胞外基質を分解・再構築することが必要となる。脱落膜化に関与するESCのproteinase産生はestrogenやprogestin等の性ステロイドによって調節されることが既に知られている。本年度はESCのMMP-1産生に対するandrogenの関与についての研究を行った。testosterone添加によって用量依存的にESCのMMP-1産生は低下し、その低下はandrogen receptor blockerの添加によって回復した。このことから、androgenも脱落膜化に関与する可能性が示唆された。
2.母児接点におけるウイルス感染機構の解明
この分野では現在、絨毛栄養膜細胞(villous trophoblast,VT)の分化がadenovirusやcoxsackievirusの感染を阻止するという知見に基づいて、VTの増殖や分化に関わる諸因子についての検討を行っている。本年度は、ヒト妊娠初期絨毛におけるVTの増殖や分化にpolyamine pathwayがどのように関与しているかについて、特にarginaseを中心に研究を行った。arginaseには2つのアイソザイム、arginase Iとarginase IIがある。その妊娠初期胎盤における局在について検討したところ、arginase IIはcytotrophoblast(CT)とsyncytio-trophoblast(ST)の両者で発現しているが、arginase Iの発現はCTのみに限られていた。また妊娠初期に高いarginaseの発現と酵素活性は妊娠週数とともに低下した。すなわちCTのSTへの分化に伴ってarginaseの発現は低下する。当教室の以前行ったeNOSに関する研究ではeNOSはarginaseと逆の変化を示すことが明らかになっている。このことはL-arginineという基質を共有する2つの酵素の均衡がCTの増殖、STへの分化を制御する可能性を示唆している。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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