2004 Fiscal Year Annual Research Report
着床機構の分子生物学的研究-胚と子宮内膜とのクロストークに着目して
Project/Area Number |
14370530
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
高倉 賢二 京都大学, 医学研究科, 助教授 (10221350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由良 茂夫 京都大学, 医学研究科, 助手 (60335289)
藤井 信吾 京都大学, 医学研究科, 教授 (30135579)
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Keywords | 子宮内膜 / 脱落膜化 / 胚 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
1.胚によって子宮内膜に誘導される遺伝子群 イ)子宮内膜間質細胞(ESC)と胚盤胞の共培養実験 28日令ICR雌マウスからESCを回収し、培養4日後にCell Insert内に5個の胚盤胞を入れて非接触性共培養を6日間行い、ESCからtotal RNAを回収し、10,012遺伝子搭載マイクロアレイにて発現解析を行った結果、7遺伝子の発現誘導と17遺伝子の発現抑制を認め、この内G6PT1とGAB2はRT-PCRでも確認した。 ロ)子宮内膜上皮細胞(EEC)およびESCと胚盤胞の共培養実験 IEECをESCを混合培養し、14遺伝子の誘導と19遺伝子の抑制を認め、この内F3とIL15はRT-PCRでも確認した。 ハ)COPS7AとBCAS2は、脱落膜化系実験、胚-ESC共培養実験で誘導されず、胚-EEC-ESC共培養実験で発現が誘導された。 2.子宮内膜脱落膜化によって子宮内膜に誘導される遺伝子群 イ)ESCにE2/Pを添加し脱落膜化を起こす実験系 ESCの培養10日目にtotal RNAを回収し、258遺伝子の誘導と127遺伝子の抑制を認め、この内、誘導遺伝子FGL2とITGA2および抑制遺伝子WNT4とIL6はRT-PCRでも確認した。 ロ)税落膜化で誘導/抑制される遺伝子の経日的変化 前記実験系で培養3、6日目にもtotal RNAの回収、培養10日目で著名に誘導された44遺伝子の内、15遺伝子は経日的増加を示し(接着因子CEACUM10、細胞骨格蛋白OMD)、著明に抑制された15個の遺伝子の内、8遺伝子は経日的減少を示した(成長因子LTBP2と細胞骨格蛋白DPT)。 ハ)EECおよびESCにE2/Pを添加し脱落膜化を起こす実験系 EECとESC、を混合培養し、10日目に501遺伝子の誘導と455遺伝子の抑制を認め、誘導遺伝子CD34とFGF2および抑制遺伝子IL11とIGFBP3はRT-PCRでも確認した。
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Research Products
(3 results)