2003 Fiscal Year Annual Research Report
ベーチェット病、先天白内障ほか遺伝性眼疾患の原因遺伝子マッピング
Project/Area Number |
14370562
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
水木 信久 横浜市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90336579)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 重昭 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50002382)
西田 朋美 横浜市立大学, 医学部, 助手 (90336561)
伊藤 典彦 横浜市立大学, 医学部, 助手 (80264654)
榊 佳之 東京大学, 医科学研究所・理化学研究所, 教授 (10112327)
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
|
Keywords | ゲノム / マイクロサテライト / SNP / 疾患遺伝子 / マッピング / ベーチェット病 / 白内障 / 高血圧 |
Research Abstract |
1 マイクロサテライトマーカーを用いた疾患遺伝子スクリーニング法の確立 既に収集されていたゲノムワイドなMSマーカーについて、その有用性(ヘテロ頻度、アリル数)を検討するともに、さらに多くの多型性豊富なMSマーカーの収集に努めた。そして、ヒトゲノムに存在する110万個のMSから、Pooled DNA法によって日本人健常者集団における多型性の有無を検索し、31924個のMSマーカー設定を終了した。 2 患者および健常人サンプルの収集 ベーチェット病患者356例、白内障患者242例、強度近視患者298例、高血圧患者508例、網膜格子状変性患者265例、原田病患者85例、サルコイドーシス患者76例を収集し、それらのDNAを抽出した。100例を越えた疾患に関しては、100例ごとに各DNA濃度が均一になるように調整・混合したpooled DNA(一次プールDNA)を作製した。 3 疾患遺伝子スクリーニング 強度近視、高血圧患者において、全染色体(常染色体22本およびX染色体)の一次スクリーニングが終了した。2x2または2xmの統計学的有意差検定でP値が0.01以下になるマーカーを陽性とした。強度近視では陽性率8.4%であり、高血圧では陽性率9.6%であった。現在、一次スクリーニングのエラーを拾うとともに、陽性マーカー約2000個に関しては、二次スクリーニングを開始している。ベーチェット病では4本の染色体(第1,6,17,19番染色体)で一次スクリーニングが終了した。陽性率は9.0%であった。
|
Research Products
(14 results)
-
[Publications] Nomura: "Hyperkaratosis and leukocytosis in transgenic mice carrying MHC class I related gene B (MICB)"Tissue Antigens. 61・4. 300-307 (2003)
-
[Publications] Ohgami K: "Effects of astaxanthin on lipopolysaccharide-induced inflammation in vitro and in vivo"Invest Ophthalmol Vis Sci. 44・6. 2694-2701 (2003)
-
[Publications] Ohgami K: "Effect of human cationic antimicrobial protein 18 peptide on endotoxin-induced uveitis"Invest Ophthalmol Vis Sci. 44・10. 4412-4418 (2003)
-
[Publications] Cheng Q: "Cdk5/p35 and Rho-kinase mediate Ephrin-A5-induced signaling in retinal ganglion cells"Mol Cell Neurosci. 24・3. 632-645 (2003)
-
[Publications] Zierhut M: "Human genome and diseases : Review, Immunology and functional genomics of Behcet's disease"Cell Mol Life Sci. 60. 1903-1922 (2003)
-
[Publications] 水木 信久: "ベーチェット病の分子遺伝学"日本の眼科. 74. 15-18 (2003)
-
[Publications] 西田 朋美: "ベーチェット病の病態"日本の眼科. 74. 19-22 (2003)
-
[Publications] 水木 信久: "ベーチェット病の分子遺伝学"日本眼科医会報. 47. 58-66 (2003)
-
[Publications] 水木 信久: "HLAの分子生物学"臨床眼科. 57・8. 1302-1307 (2003)
-
[Publications] 大野 重昭: "内眼炎の基礎と臨床"日眼会誌. 107・7. 405-416 (2003)
-
[Publications] Mizuki N: "Recent advance in the pathogenesis of Behcet's disease"Proceedings of the 9th International Conference on Behcet's Disease, (ed.Bang D.). (In press).
-
[Publications] 水木 信久: "ベーチェット病の病因と治療"OTKとも. 103. 18-24 (2003)
-
[Publications] 野村 英一: "NEW M00K眼科4,眼の自己免疫疾患"金原出版. 187 (2003)
-
[Publications] 水木 信久: "今日の治療指針2004年度版"医学書院(印刷中).