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2002 Fiscal Year Annual Research Report

おいしく食べるための脳機能-ポジトロンCTによる解明

Research Project

Project/Area Number 14370625
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

菊池 雅彦  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (60195211)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 正敏  東北大学, サイクロトロン・RIセンター, 教授 (00125501)
高津 匡樹  東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (50343033)
岩松 正明  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (30343031)
Keywords咀嚼 / 味覚 / ポジトロンCT / 高齢者 / 脳機能 / 顎筋活動 / 味覚障害 / 統合機能
Research Abstract

摂食行動は栄養素やエネルギー源を補給することを目的とした本能的行動であるが、ヒトにおいては食物をよりおいしく味わい、食事を楽しむことの社会心理的意義ははかりしれない。われわれが食物をおいしく味わうためには、味覚のみならず嗅覚、触覚、温覚、冷覚、視覚、聴覚などの感覚情報の相互作用が重要な役割を演じていると考えられているが、これまでの知見はラットやサルを用いた電気生理学的実験の結果に基づいたものであり、情動行動が高度に発達したヒトに対しても当てはまるとはいえない。ポジトロンCT (PET)は、従来生体では測定が不可能であった各組織、臓器の活動状態を定量化することが可能である。そこで本研究では、味をつけたガムベースと味のないガムベースをそれぞれ咀嚼した場合などのPET画像の比較を行うことにより、食品を味わうときに活性化される脳のマッピングを行うことを目的とする。
平成14年度は、まず基礎実験としてガムを片側で咀嚼し続けた場合を想定し、単純な下顎側方運動における各咀嚼筋内部の局所的な活動および筋全体の活動の特徴と、脳の活動様相をFDG-PETを用いて解明し、咀嚼機能時の正常像を得ることを目標にした。その結果、単純な下顎側方運動では、両側の咬筋、側頭筋に対して、運動方向と対側の内側翼突筋の平均SURが有意に高く、また対側の外側翼突筋の平均SURも高いことが示された。しかし、今回の実験では外側翼突筋に代表されるように全体的に被験者間の差が大きく、傾向を特定することは困難であった。したがって、顎運動経路や咬合状態など下顎運動に影響を及ぼす因子を測定し、関連を分析する必要があると考えられた。脳活動に関しては今回結果を出す事ができなかったが、SPM99などを利用してさらに分析を進める予定である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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