2003 Fiscal Year Annual Research Report
歯周組識・歯槽骨再生のための自己間葉系幹細胞を用いた細胞移植治療の確立―骨髄・脂肪組織由来間葉系幹細胞と結合組織成長因子の同時移植―
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14370632
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
窪木 拓男 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00225195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝川 正春 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20112063)
中西 徹 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30243463)
上田 実 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00151803)
前川 賢治 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20304313)
高柴 正悟 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50226768)
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Keywords | 骨髄間葉系幹細胞 / 歯周組織・歯槽骨再生 / 生態親和性材料 / CTGF / bFGF |
Research Abstract |
1.骨髄間葉系幹細胞の培養と増殖因子の影響 骨髄間葉系幹細胞を牛胎児血清濃度0,1,5,10%で含んだ培地でそれぞれ培養を行い,血清の濃度が骨髄間葉系幹細胞の増殖に与える影響を検討した。その結果,血清の濃度が高いほど骨髄間葉系幹細胞の増殖を促進させることが判明した。 2.骨髄間葉系幹細胞の培養と各種成長因子の影響 骨髄間葉系幹細胞の細胞増殖における各種成長因子の影響を検討した。成長因子として結合組織成長因子(CTGF),塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)を使用し,0.1%牛胎児血清を含んだ培地にそれぞれ10,30,50ng/mlの濃度で添加した。その結果,培養開始から1,4,7日目まで各群とも増殖を続け,かつ成長因子添加群では添加していない群に比べて増殖を促進させる傾向が認められた。 3.骨髄間葉系幹細胞と生態親和性材料の共培養 (1)骨髄間葉系幹細胞を生態親和性材料と共培養した際の細胞反応 骨髄間葉系幹細胞を培養皿底に固定したチタンディスクへ播種し,2時間後のチタンへの細胞接着を評価した。その結果,通常の培養皿と比較して高い細胞接着が認められた。 (2)チタンディスクへの細胞接着と成長因子の影響 上記と同様に,チタンディスク上への細胞接着が各種成長因子を添加した場合に受ける影響を検討した。その結果,CTGF, bFGF添加群とも添加していない群と比べて細胞接着が促進された。 (3)ハイドロキシアパタイトへの細胞接着と成長因子の影響 チタンディスクと同様にハイドロキシアパタイトを培養皿底に固定し,成長因子を20,50,100ng/mlの濃度で添加した。その結果、成長因子の濃度依存的に細胞接着が促進された。添加した成長因子間の差は認められなかった。
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