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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ペルオキシレドキシンIノックアウトマウスによる口腔癌リンパ節転移の解析

Research Project

Project/Area Number 14370656
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

吉田 廣  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80014330)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 雅之  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50166823)
石井 哲郎  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20111370)
柳川 徹  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (10312852)
Keywordsペルオキシレドキシン / ノックアウトマウス / ジーントラップ / GATA-1
Research Abstract

前年度までにジーントラップ法により得られたESクローンについてPrxIノックアウトマウスを完成させ、マウスメラノーマ由来癌細胞株のB16細胞の系を用いて実験をおこなったところ、PrxIノックアウトマウスでは、ヘテロタイプ、ワイルドタイプとPrxIの発現が消失していく順に腫瘍細胞は生育せず、腫瘍の消失する現象が見られた。
今年度は、これらの結果を確認するためC57BL/6とのバッククロスを繰り返しマウスのゲノムのバックグラウンドをそろえ、移植部の腫瘍の大きさ、膝のリンパ節転移、肺への転移の数を測定したところ、腫瘍は浸潤性に増殖しリンパ節へ転移し、6週間後には肺に転移が見られたが、PrxIノックアウトマウスとワイルドタイプマウスの間には有意な差が認められなかった。
また、細胞株をLLC細胞に変え、3x10^6個ずつ、それぞれワイルドタイプ、ノックアウトヘテロタイプ、ホモタイプマウスのマウスフットパットに移植し、移植部の腫瘍の大きさ、膝のリンパ節転移、肺への転移の数を5週後に測定したが、明らかな差がみられなかった。
さらに、マトリゲルに混入したB16細胞をマウスの皮下に移植し、血管増生能をしらべたところ、血管増生能には明らかな差が見られなかった。
以上、生体におけるPrxIと腫瘍のリンパ節の関連についてはメラノーマ細胞固有のマウスの遺伝的背景に左右される現象で、必ずしもPrx Iが重要な役割を果たしているかについては不明である可能性が示唆された。
一方、Prx Iノックアウトマウスが赤血球に異常を生じることから、同様に血球の変異が現れるGATA-1転写因子についても、トランスジェニックマウスを用いて検討をおこない、GATA-1遺伝子のN-フィンガードメインが重要であることも見いだした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Transgenic over-expression of GATA-1 mutant lacking N-finger domain causes hemolytic syndrome in mouse erythroid cells2005

    • Author(s)
      Mayu Nakano
    • Journal Title

      Genes to Cells 10

      Pages: 47-62

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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