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2003 Fiscal Year Annual Research Report

睡眠呼吸障害に対する歯科的アプローチの臨床効果に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14370660
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

黒崎 紀正  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40014154)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 荒木 孝二  東京医科歯科大学, 医歯学教育システム研究センター, 教授 (70167998)
俣木 志朗  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80157221)
Keywords睡眠時無呼吸症候群 / いびき / マウスピース / OSAS
Research Abstract

OSAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)の治療法における第一選択はCPAP(持続陽圧呼吸装置)による呼吸補助療法である。CPAP療法では、所期の治療効果を求めるために、体内に送り込む空気の圧力を決定する検査(タイトレーション検査)をあらかじめ行っている。このため、CPAP機器に対する違和感さえなければ、CPAP療法を施した患者の治療達成率は非常に高いとされている。
一方、歯科的アプローチ法であるOA(口腔内装置)療法では、ある一定の基準を設けて下顎を誘導させ、上気道の換気スペースを拡大するマウスピースを製作している。しかし、効果に不足のあった場合はその都度OAを作り直しているのが現状であり、CPAP療法と比較して非効率的といわざるを得ない。本研究は、SS療準における的確な下顎の誘導量の予測を試みようとするためにおこなわれた臨床研究である。
実験では、OSASまたは習慣性いびき症(HS)と診断された被験者23名に対し、術前のタイトレーション検査を治療過程に組み入れて口腔内装置(OA)を作成した。
タイトーレーション検査では、被験者をベッドに仰臥位で寝かせ、自然睡眠状態での睡眠モニタリングを行った。睡眠開始後、タイトレーション用スプリント(TS)を被験者の口腔内に術者が装着し、無呼吸発作またはいびき音が観察されなくなるまでTSの調節ねじを回して下顎を前方誘導し、その際に記録した前方誘導量をもとにOAを作製した。TSによる前方誘導の限界については、最大可動距離の90%とした。なお、OAには口呼吸が可能になるための通機孔は設けなかった。
試適調整後の睡眠モニタリングにより、タイトレーシヨンを行わずにOAを作製した患者群との効果の比較を行ったところ、目立った効果の差が見られなかった。従って、OA療法におけるタイトレーション検査は、OA療法を効率よく行うためには有用な検査であることが明らかとなった。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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