2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14370662
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
芝地 貴夫 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助手 (90323724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 一雄 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80134708)
鈴木 長明 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80014108)
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Keywords | イオンフォレーシス / イオン導入 / AC / 交流 / 変動電場 / 局所麻酔 / 波形 / 通電 |
Research Abstract |
まず、ラットの坐骨神経を用いて予備実験を行った。坐骨神経にパルス刺激用電極、交流刺激用電極、記録用電極を取り付け、バックグラウンドに弱い交流刺激を与え続けた環境でパルス刺激を行い、感覚神経の応答を記録した。交流刺激は、波形として正弦波、矩形波、三角波、鋸波を用い、周波数は100Hzおよび1kHzの2種類を用いた。パルス刺激に伴ってAδおよびC線維の活動電位が記録されるが、それらの振幅は交流刺激によって抑制されることが観察された。しかも、抑制の度合いは波形によって異なることが明らかになった。 次に直列型ガラスセル内のドナー側リドカインを、リセプター側に超純水を満たし、セロファン膜を通してイオンを拡散させる実験を行った。拡散速度はリセプターセル内に設置したインピーダンスプローブを用いて測定した。白金電極をセルの両端に設置し、正弦波を通電することにより拡散速度が向上するが、通電の有効性が通電周波数に依存するか否かを調べた。周波数は300Hzから100kHzまでの5種類を用いた。通電電圧を一定に保った場合、リドカインイオンの拡散速度は周波数には依存しないことが明らかになった。 上記と同じガラスセルとセロファン膜を用いて通電電圧とリドカインイオンの拡散効率との関係を検索した。波形は正弦波を用い、周波数は1kHzとした。一定の周波数のもとでは拡散効率は電圧の上昇にしたがって増加することが明らかになった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 芝地貴夫, 川島正人, 真秀重成, 戸田一雄, 鈴木長明: "交通事故による顔面痛にACイオンフォレーシスを応用した1症例"慢性疼痛. 21・(1). 35-38 (2002)