2004 Fiscal Year Annual Research Report
医療における安全な電磁環境の創造と無線通信の安全な導入に関する研究
Project/Area Number |
14370771
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
花田 英輔 島根大学, 医学部, 助教授 (90244095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 孝人 大分大学, 工学部, 助教授 (60225159)
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Keywords | 放射電磁界 / 無線LAN / 携帯電話 / 電源電圧 / 電源ノイズ |
Research Abstract |
本年度は、研究の最終年度として、これまで2年間で得られた病院内における電磁環境に関する知見に基づいて、医用電子機器に悪影響を与える携帯電話や無線LANが発する浮遊電界強度と電源電圧の乱れについて追加的に調査を行い、病院がとるべき対策と安全基準の私案の作成を行った。これらの結果は国際・国内のいくつかの学会において発表し、来年度の国際・国内学会において発表予定である。 これと並行して、電波発信体が置かれた場合の部屋内や建物内の電界強度分布をコンピュータで容易に予測可能とする電場シミュレーションプログラムを開発し、実際に電波を発した場合の分布との比較を行なってシミュレーションの精度向上を図った。この成果は国内における学会において発表し、また来年度の学会において発表予定である。 これらの測定結果および結果に基づく検討の結果、病院建物における供給電源の乱れによって起き得る医用電子機器の障害についてその可能性を明らかにすると共に、病院がとるべき施策と、建築上取りえる対策について検討し取りまとめ、2004年11月に開催された日本エム・イー学会秋季大会においてオーガナイズドセッションを主催し、成果として発表した。 また、病院建物の中とその周辺で、携帯電話が発する電波をはじめとする電磁波によってもたらされる電界によって起き得る医用電子機器の障害についてその可能性を明らかにすると共に、病院がとるべき施策と病院内において携帯電話の使用可能な範囲を定める基準私案を取りまとめた。これらについては、国内学会において発表し、来年度国際学会において発表予定である。 また、これまでの成果について国際学会から招待講演を依頼され、これまでの成果をまとめて発表した。
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Research Products
(6 results)