2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14370806
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
野地 有子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (40228325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 真澄 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (80315522)
丸山 知子 札幌医科大学, 保健医療学部, 学部長・教授 (80165951)
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Keywords | 国際研究者交流 / 米国:カナダ / 更年期 / 女性保健 / 地域調査 / 働く女性 / セルフケア / WHO / QOL |
Research Abstract |
文献検討および本研究グループでこれまで実施してきた更年期外来患者のインタビューによる質的研究結果から、更年期女性の健康課題に関するサブストラクションを検討した。この結果は、日本更年期医学会において報告した。このサブストラクションの検討結果よりアンケート調査票「女性の健康とセルフケアに関するアンケート-更年期を中心として-」を作成し、35歳〜65歳を対象にプレテストを踏まえて地域調査を実施した。 地域調査は総数5,077名に調査票を配布した。対象者および回収数(回収率)は、S市役所女性職員674名(配布回収率61.3%)、道内看護学校同窓会1,032名(郵送法回収率54.9%)、S市立病院看護部87名(配布回収率99.0%)、S病院看護部268名(配布回収率70.5%)、道職員343名(配布回収率62.3%)、高等学校保護者239名(配布郵送法回収率25.1%)であった。 集計結果は、データ確認の終了した2,396名について基本的集計を実施し、海外共同研究者のマーガレット・ロック博士を招聘し、データ分析検討会を開催した。平均年齢48.5±7.9歳、フルタイム73.1%、パートタイム13.3%、自覚的健康状態は、ふつうが最も多く52.5%、よいが22.7%であったが、あまり良くないと良くないを合わせると19.8%であった。健康診断を受けている者は86.4%と高かったが、セルフチェックを行っている者は64.9%であり、特に乳房に関するセルフチェックは19.4%と低かった。更年期に関する情報を十分に持っている者は15.1%であり、更年期に関する情報を得たいと思う者は63.4%であった。WHO/QOL調査票による全体的QOLは、ふつうが最も多く84.9%、次いでよいが28.8%であった。健康状態への満足度では、不満が22.4%みられた。今後、年齢別、グループ別解析を加えて検討をすすめる。 ロック博士によるフォーカス・グループを実施し、46〜56歳の7名の参加を得、次年度の研究方法検討を行った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 野地 有子 ほか: "更年期女性における健康課題のサブストラクションの検討"日本更年期医学会誌. 19(supple). 87 (2002)
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[Publications] 野地 有子 ほか: "更年期女性保健からみた健康教育のニーズ-働く女性に焦点をあてて-"日本健康教育学会誌. 11(supple)(発表予定). (2003)
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[Publications] 野地 有子 ほか: "35歳〜65歳の女性のもつ更年期の認識とイメージ"聖路加看護学会誌. 7(supple)(発表予定). (2003)